【平和島プレミアムGI・BBCトーナメント】静かに闘志を燃やす“いぶし銀”上平真二

2019年11月26日 14時00分

堅実な走りが持ち味の上平

【平和島プレミアムGI「第1回BBCトーナメント」カウントダウンコラム=乾坤一擲(最終回)】いよいよ新設ビッグレースのゴングが鳴る! ボートレース平和島のプレミアムGⅠ「第1回BBCトーナメント」が28日に開幕する。直前連載「乾坤一擲」の最終回は黙々と結果を出し続ける上平真二(45=広島・75期)。“いぶし銀”が静かに闘志を燃やしている。

 2020年前期適用勝率は7・50をマーク、1999年に初めてA1級に昇格してから20年間、トップランクに在籍し続けている。20年前期級別審査期間(5~10月)の3連対率は79・8%とかなりのハイアベレージ。今節の出場メンバーの中では磯部誠の81・6%に続いて第2位だ。

 この3連対率の高さには「一般戦ですからね。ボクは今年、GⅠは地区選(中国=2月・下関)と名人戦(4月・宮島マスターズチャンピオン)しか出ていないし…」と照れくさそうに話す。

 一般戦となると養成所を出たばかりの、いわば“若葉マーク”のレーサーとも対戦しなければならない。1Mの展開を読むのは逆に難しいのでは――。


 この点に関しても「失敗してくれるから」と笑う。「記念クラスの人は失敗しない。でも一般戦だと失敗してくれることもあるから、差し場ができる。それで追い上げられますね」と、どこまでも謙虚だ。

 今大会はSG優勝者をはじめ、今年のボートレース界を盛り上げた面々が顔を揃える。それだけに一層、気を引き締める。「基本は乗りやすさ重視だけど、記念は直線も一緒くらいないといけない。記念クラスはS力も横並びでピタッと決めてくるから、ちょっとでも下がるとやられちゃう。気を抜くとすぐ(着が)『⑤⑥⑥⑥⑥…』になってしまう。そうなると精神的にやられそうになる。恐ろしいところ、厳しい世界です」

 当然、強敵と戦うだけに良機を手にしたほうが優位で「腕もSもみんな高いレベルだから、エンジン抽選が大事」と承知の上だ。しかし「自分が抽選運がいいかって? 全然ダメ(笑い)。トップクラスで“持っている”人は抽選運もいい。(いいエンジンを)引くんですよね」と嘆き節に。

 強気な言葉を口にすることはないが、決して白旗を掲げているわけではない。3着以上が勝ち上がりで、準決勝までの枠番も着順などで明確に決められている。このシステムには「公平に枠番が決まるのはいい」と歓迎ムード。近況も「ペラの調整はまずまず。優出もできていますから」と自信をうかがわせている。

 ビッグマウスで沸かせるタイプではないが、淡々としながらもユーモアも交える語り口の持ち主。その人柄通り、堅実ながらひとクセあるレースでひと泡吹かせるつもりだ。

☆うえひら・しんじ=1973年11月28日生まれ。広島支部の75期生。94年11月の宮島でデビュー。95年2月の若松で初勝利、2000年1月の三国で初V。GⅠは10優出もまだ優勝はない。通算62V。昨年12月には全24場制覇を達成した。同期は高浜芳久、林美憲、徳増秀樹、岡瀬正人ら。身長167センチ。血液型=B。