【平和島プレミアムGI・BBCトーナメント】大上卓人「トップの人はブレがない」

2019年11月25日 14時00分

もっか記念戦線で売り出し中の大上

【平和島プレミアムGI「第1回BBCトーナメント」カウントダウンコラム=乾坤一擲(3)】 ボートレース平和島のプレミアムGⅠ「第1回BBCトーナメント」の開幕が28日に迫った。今大会は“4着以下敗退”というガチンコバトル。カウントダウン連載「乾坤一擲」ではこの一発勝負にかけるレーサーに注目。第3弾は爆発力を秘める成長株・大上卓人(29=広島・109期)。

 今年は6月の宮島GⅠ・65周年記念で優出し、夏以降は記念戦線へ本格参戦を開始。3月の戸田クラシックでSG初出場&水神祭。先月はついにダービーを走った。はた目には順調なステップに映ったが、本人の危機感は募る一方だったという。

「最悪でした。ずっと悩みながら走っていた。記念に出ると歯が立たない。自分の仕事のやり方に問題があるのかな、と自信をなくしていました」

 考え方を変えるきっかけになったのが至高の舞台でのバトル。賞金ランクのトップを走る男に大いに刺激を受けた。

「ダービーでの仕上がりは悪くなくて、足は毒島(誠)さんともそんなに変わらなかった。でも自分は思ったような結果が出ない。強いな、と思いました。見ていて分かった。トップの人はブレがないんですよ」

 おのれを信じることの重要性を再確認し、その後はシンプルに仕事に向き合うようになったという。

「記念をたくさん走らせてもらっていたのもあったかな。今にして思えば、結果を求め過ぎていた。(山口)剛さんや辻(栄蔵)さんにも“やり方を変える必要はない”とアドバイスを頂いていたんです。芦屋では、最後に失敗したけど、自分のレースができれば通用するということも分かりました」

 3節前の芦屋GⅠ・67周年では予選3位通過。準優は転覆失格に終わったものの、上位に仕上げて節間4勝を挙げた。今では水面はもちろん、ピットでも意識的に振る舞うようになっている。

「自分はこれまで強気なことをあまり言ってこなくて。取材を受けていても“ボクなんかが…”と前置きしていた。でも、もう新人でもないですから(笑い)。今の目標はSGに出る権利を一つでも多く取ること。BBCに出られるのは、その意味でも大きい」

 今節の舞台・平和島は昨年10月の一般戦に出走して6戦5勝3着1回と準完全Vを飾っている。

「去年はエンジンも出ていました。コースについては狭いという印象。乗り心地を含めて戸田とは違いますね。外枠にもチャンスがある水面だし、(BBCは)3等までなので頑張りたい」

 弱気と謙虚さは似て非なるものだ。記念クラスのオーラをまとい始めた大上が並み居る強豪に挑戦状を叩きつける。

☆おおうえ・たくと=1990年9月3日生まれ。広島支部の109期生。2011年11月に宮島でデビュー。初勝利は12年1月の宮島。16年3月の宮島で初優勝。GⅠは17年の徳山中国地区選で初出場。優出3回。今年3月の戸田クラシックでSG初出場。先月の児島ダービーにも出場。通算7V。同期に丸野一樹、永井彪也、島村隆幸らがいる。身長168センチ。血液型=AB。