【平和島プレミアムGI・BBCトーナメント】深川真二 枠番にとらわれず「どのレースでも一等しか狙わない」

2019年11月23日 14時00分

深川真二

【平和島プレミアムGI「第1回BBCトーナメント」カウントダウンコラム=乾坤一擲(2)】ボートレース平和島のプレミアムGⅠ「第1回BBCトーナメント」が28日に開幕する。直前連載「乾坤一擲」ではこのガチンコバトルに向けて闘志を燃やすレーサーを特集。1回戦は選出順位上位16選手に1、2号艇が与えられるため、彼らが有利となるが、そんなことは全く関係ない男がいる。かたくなに一つでも内のコースを狙い続ける深川真二だ。

 1コース=74回、2コース=121回、3コース=51回、4~6コース=3回――。これは深川の今年のコース別進入回数(22日現在)だ。2017年の当地ダービーでも優勝戦では6号艇から2コースまで動いてSG初Vを決めている。いついかなる時も前づけを狙う。これが深川のレーススタイルだ。

 調整方法も「80メートルの起こしからでも行けるように行き足重視の調整をする。どこの場でも変わらない」と一貫している。

 3着以上勝ち上がりシステムの今大会、枠番にとらわれないスタイルは当然、有利に働くだろう。

「普段、前づけに行かない人よりはトーナメントでは有利になると思う。Sで見える景色はいつもと変わらないしね」と自信をのぞかせる。

 同支部の先輩・上滝和則(選手会会長)の「この業界、左回りのレースをしているから、最初から左にいたほうが強い」の教えがきっかけとなっている。
 前づけ策は有利なコースを奪取するというメリットがあると同時に進入が深くなりすぎてダッシュ勢にまくられやすくなるなどのリスクもあるもろ刃の剣だ。

 それでもだ。

「どのレースでも1等しか狙ってない。その結果6等でも仕方ない」という信条を持ち続ける深川にとって“1着”を取るための策として前づけにこだわっているのだ。強靱なメンタルも強みだ。

「レースで一度も緊張したことがない。SGでも、優勝戦でも…。いつもワクワクしながらやっている。どこまでゴリゴリ入ってやろうかとか、誰が突っ張ってくるかとか考えながらね」と涼しい顔だ。

 今年は14優出8V(22日現在)。「たまたま結果がついてきている。エンジン抽選運はずっと悪いけど、こっちの方向じゃないかと最初から感覚的に決めた調整が当たっている」と安定している。

 戦いの舞台となる平和島もSG優勝など通算6Vで「波風がなければ走りやすい印象しかない。水面自体が好きで自分に合っている。調整も気にならない」と好相性だ。「いつも通り、どのレースでも“負けたくない”という気持ちで1等を目指して走るだけ。目の前のレースで他の5人に勝つことだけ」――。

 己のスタイルを貫き通して“一発勝負”に臨む。

☆ふかがわ・しんじ=1974年6月6日生まれ。佐賀支部の71期生。92年11月のからつでデビュー。初勝利は93年1月の福岡。96年4月のまるがめで初V。2009年6月からつ「MB大賞」でGⅠ初V。17年10月平和島「ダービー」でSG初V。今年2月に蒲郡で全国24場Vを達成。通算95V(GⅠ4V、SG1V)。同期は川北浩貴、岩崎芳美、角谷健吾、海野ゆかり、山崎智也ら。身長165センチ、血液型=B。