【桐生ボートSGチャレンジカップ】原田幸哉 2年ぶりGP出場のカギは勝負弱さ克服

2019年11月15日 14時00分

【ボートレース桐生「SGチャレンジカップ」、GII「レディースチャレンジカップ」=カウントダウンコラム「疾風勁草」(2)】 ボートレース桐生のSG「第22回チャレンジカップ」、GⅡ「第6回レディースチャレンジカップ」が19日に開幕する。直前連載「疾風勁草」では苦境を乗り越えて挑戦し続けるレーサーの姿に注目。第2回は原田幸哉と松本晶恵の登場だ。

「特別なレースというよりもボートレーサーとして出場するために一年をかけている。でも、自分が気合を入れたからといって出場できるものではない。いろんなことを考えて、とにかくいいレースをやっていく」――。原田幸哉がグランプリへの思いを語ると自然と言葉に熱が帯びてくる。

 14日現在で賞金ランキングは19位。SGはオーシャンCを除く5大会に出場(うち3大会で予選突破)、9月の住之江・高松宮記念などGⅠで優出3回と着実に賞金を積み重ねて2年ぶりGP出場が手に届くところまできた。

「今年はいい線を行けていると思う」と手応えもつかんでいる。

 その一方で今年の2Vはいずれも一般戦。意外にもSGは2009年11月のとこなめチャレンジカップ以来10年、GⅠでも17年4月の大村ダイヤモンドカップ以来2年7か月、優勝の美酒から遠ざかっている。

「押しが足りない気もする。ここ一番で勝負弱いとでも言うべきかな。最近は若いころと比べて“むちゃ”なレースをしていないと思う。そのむちゃなレースをしてないことがいい時もあれば、逆に裏目に出ることもあるね」と“勝ち切れていない”ことにジレンマを抱いているのも事実だ。

 それでもこれまでGPへの熱い思いが萎えたことはない。

 10年ぶりSGVでジレンマ払拭、そしてGP出場を決めるつもりだ。

☆はらだ・ゆきや 1975年10月24日生まれ。長崎支部の76期生。95年6月の蒲郡でデビューすると、いきなり1走目で初勝利。初優勝は96年10月の三国。2000年1月のびわこ新鋭王座でGⅠ初V。SGは02年10月の平和島ダービーで初戴冠。通算83V(GⅠ・13V、SG・3V)。同期は魚谷智之、瓜生正義ら。身長172センチ、血液型=B。

 昨年のレディースCCはF休みのため出場できなかった松本晶恵。それだけに「桐生でチャレンジカップを開催するって決まってからずっと出場することを目標にやってきた」という。やはり地元で行われるビッグレースには格別の思いが感じられる。「少しでも盛り上げるためにもドリーム戦に乗りたい」という目標もクリア。初日はドリーム4号艇で登場する。

 今年は12優出3Vとコンスタントに活躍しているが「最近は調子が悪かった」という。それが当地直前の10月のオールレディースでVを飾ってから気配が一気に上向いてきた。「今年は地元を一回しか走れてなかったけど優勝できたことは良かった」と不安が安心に変わり、そこから余裕が生まれ、さらに調子は上がってきている。

 前走は今年の「クイーンズクライマックス」の舞台となる徳山。そこでも序盤は苦戦したにもかかわらず「少しでも攻めるレースができないと」と攻め続けた結果、最終的には優出5着でフィニッシュとなった。

 関東圏では唯一の出場選手となる。関東地区の開催としては寂しい限りだが「地元ファンはいつも応援がすごいですからね」と地元愛にあふれる松本にとっては声援がパワーの源となる。QC2年連続3度目のVに向けて、まずはしっかりと地元ビッグタイトルを手にするつもりだ。

まつもと・あきえ 1987年6月3日生まれ。群馬支部の98期生。2006年5月桐生でデビュー。07年2月多摩川で初勝利。12年6月まるがめで初優勝。16年12月平和島クイーンズクライマックスでGⅠ初優勝を飾り、同年の賞金女王に輝いた。通算16VでGⅠ2V。同期は平山智加、松田祐季、鶴本崇文、西村拓也ら。身長155センチ、血液型=A。