【常滑SGグラチャン】太田が逃げ切りVで連覇達成

2013年06月30日 18時36分

 ボートレース常滑のSG「第23回グランドチャンピオン決定戦」は30日、ベスト6による優勝戦が行われた。

 

 レースは、予選1位通過から準優も逃げて1号艇を手にした太田和美(40=奈良)が、1コーストップスタートから田村隆信の2コース差しを封じて逃げ切りV。SG6度目の優勝を飾る(うち2回は賞金王シリーズ)とともに、昨年に続くグラチャン連覇を達成した。

 

 スタート展示ではすんなり枠なりだった進入が、本番で崩れた。田村が回り込み、早めに2コースへ舟を向けると、篠崎は仕方なく3コースへ。田村には「この追い風なら2コースがベスト」の計算があったが、太田にとっては「田村君は出てたんで、2コースに入ってくれてありがたかった」と文字通りの追い風となった。離れた位置ならまくりやまくり差しで強襲される恐れがあるが、ジカ外なら動きを封じられるからだ。1Mこそ「舟が浮いたんで、差されてないかとヒヤヒヤ」したが「バックでビジョンを見たら田村君が後ろだったんで、大丈夫だなと」勝利を確信。スリット裏では独走態勢を築く完勝だった。

 

 クールな仕事人が淡々と、段取り通りに事を運んだように見えた一戦だったが「昨日あたりから精神的にきつかった。1号艇じゃなければ“勝てたらいい”という気持ちで臨めるけど、1号艇の時は勝たないとお客さんに迷惑をかけるので」とズッシリと責任感を背負っての戦いだった。今節は前検から連覇、連覇と騒がれた。「予選から連覇を意識しても仕方ないんで。一戦一戦やってチャンスがあれば」という思いで戦ってきたが、デビュー時から“怪物くん”と呼ばれた太田であっても、実際に1号艇で迎えるSG優勝戦はプレッシャーがこたえたようだ。

 

 天才肌に見える太田だが「悪い時にどれだけ頑張れるか。そうすればチャンスが来る」という努力の男。その太田に今年も「賞金王」のチャンスが巡ってきた。「去年、悔しい思いをしたんで、リベンジしたいですね」と視線の先には2度目の賞金王戴冠がある。