【女子ボートレーサーの愛用品】平高奈菜 スクラッチアート始めたら優勝!

2019年10月02日 14時00分

平高奈菜

【女子ボートレーサーの愛用品】人気女子レーサーのこだわりの品を紹介する「女子ボートレーサー 私の愛用品」。今回は香川支部の平高奈菜(32=香川・100期)。言わずと知れた女子戦線でのトップレーサー。そのきっぷのいい走りに魅了されたファンは少なくない。ともすれば「男勝り」な点がクローズアップされがちな彼女だが、レース場に欠かさず持ち込むようになった意外な(?)ある一品とは?

 デビューしてからの波瀾万丈は、いまさら説明するまでもないだろう。転覆、F3…F休みには運送業のバイトにも精を出す。しかし、ひとたび水面に戻ればぎりぎりのタイミングを狙って突っ込むスタート、スリットから豪快にまくっていく強気なレーススタイル、男子顔負けのスピードターン…スリリングな走りで多くのファンをとりこにしてきた。

 比較対象が男子選手となりがちなだけに「男勝り」という印象が強くなるのかもしれないが、実は(といっては失礼かもしれないが)女性らしい一面も備え持つ。

「ラノベ(ライトノベル)とか好きなんすよ。特にファンタジーもの。似合わないと思われているのは分かっています(笑い)」。そんな彼女が今年になって「はまった」のがスクラッチアートだ。

 米国をはじめ海外でブームとなり「大人のお絵かき」とも呼ばれている。専用のペンで黒いスクラッチ面を削るとカラフルな線が出てくる。それで思うように模様を描いたり、絵を描いていったりするものだ。「6月くらいかな。加藤綾(三重)さんがやっているのを見て。それから道具も揃えて始めました」

 前検日にレース場に入ってからは何かと行動が制限される。「宿舎でテレビも見ない」という平高にとっては「いい暇つぶし」になったという。ただ、思わぬ効果もあったそうだ。「無心になれるのがいいですね。レース場に来てしまうとレースのことばかり考えてしまうので。それに完成した時の達成感もある。イメージとは違うと思いますが(笑い)」。スクラッチアートを始めてからというもの7、8月と優勝。リフレッシュ効果が出ている?のかもしれない。

 そして、ファンにはうれしいお知らせも。「大きいサイズのもあるんですが、実はこのサイズにこだわってます。額のようなものに入れて完成なんですが、出来上がったらファンの方々にプレゼントしたい」。いずれチャリティーイベントなどで“平高画伯”渾身の作品に出合える日が来るに違いない。

☆ひらたか・なな=1987年7月7日生まれ。愛媛県出身、香川支部の100期生。2007年5月11日にまるがめでデビュー。同年9月の鳴門で初1着。初優出は09年7月多摩川女子戦。初優勝は10年9月津の女子戦。GI初優出は14年12月住之江クイーンズクライマックス。SGは11年5月尼崎オールスターが初出場で同節、初1着も飾った。10月1日現在、優勝16回。通算獲得賞金2億7377万4944円。同期には桐生順平、青木玄太、和田兼輔、鎌倉涼、川野芽唯ら。身長159センチ。血液型=B。