まだやり残したことがある 地元SG初制覇へ!!

2013年06月24日 14時00分

【とこなめSGグラチャン:カウントダウンコラム 注目の東海勢(4)】 常滑SG「グランドチャンピオン決定戦」直前企画の大トリを飾るのはV大本命の主役・池田浩二(35=愛知・81期)だ。今年はすでに平和島SG総理大臣杯を勝ち、年末の賞金王決定戦出場を当確させている。積み上げたSG優勝回数は「8」。だが、まだ手中に収めていない、どうしても欲しい勲章が原点の地・常滑でのSGタイトルなのだ。

 

 今年3月の総理杯を制した後に「野望? ボートではもうない。オートレーサーになることかな」とニヒルに笑った。もちろんジョークだが、賞金王をはじめ数々の勲章を手にした池田にとって仕事での刺激が少なくなっているのは事実だ。

 

「最近は一日一日がすぐ過ぎていく感じ。あまりグッとくるもんがないんですよね。みんなよりガツガツしてないし、たぶん一生懸命にやってないんだろうね」

 

 燃え尽き症候群といえば大げさだが、憎らしいほどの強さでSG優勝を重ねるごとに、心の中の「乾き」を感じている。「僕は結構スパッと辞めるかも。植木(通彦)さんみたいに…」とも口にしている。

 

 しかし、今大会に向けて池田は珍しく「優勝したい」と言い切った。デビューの地でもある常滑は初1着、初優出、初優勝とすべての節目の勝利を達成している特別な舞台。もっと言えば池田の人生の「原点」でもあるのだ。

 

 今から25年前、当時小学生の池田はボート好きの親類に連れられて常滑でボートレースと出会った。場内の公園で遊びながら、遊具の柵越しに水面を眺めた。無意識のうちにレーサーに憧れ、高校3年生のときに「憧れ」は「目標」に変わった。あのとき、もし常滑に連れて来られなければ?

 

「今ごろ、まだバイトでもしてたんじゃないかな(笑い)」

 

 あれから四半世紀がたち、生涯獲得賞金12億円を超える最強レーサーとなった池田。自分を育ててくれた原点の地にどうしても恩返しがしたい。

 

「どんな不利な状況だろうと先頭を走る姿を見てもらいたいですね。自分が優出した方が盛り上がると思うので」

 

 数々の金字塔を打ち立ててきた男。初めての地元SG制覇に向け、久々に本気になっている。

 

☆=いけだ・こうじ 1978年4月3日生まれ。愛知県在住の81期。97年11月の常滑でデビュー。同節の2走目に初1着。以後、98年4月の初優出、99年4月の初優勝をすべて常滑で飾っている。2002年7月の蒲郡周年でG㈵初優勝。03年丸亀グラチャンでSG初制覇。通算46V(GⅠ7V、SG8V)。11年12月に賞金王初制覇。同期に佐々木康幸、深井利寿、山地正樹、飯山泰、寺田祥らがいる。身長170センチ、血液型=O。