【ボートレース三国・プレミアムGⅠ「第6回ヤングダービー」(18日開幕):カウントダウンコラム「切磋琢磨」(3)】次代の艇界トップスターたちがしのぎを削る若手レーサーの祭典、プレミアムGI「第6回ヤングダービー」が18日、福井県・ボートレース三国で開幕する――。恒例のカウントダウン企画の第3回は、今大会の舞台となる三国ボートレース場の水面特徴とエンジン相場についてお伝えする。

【エンジン相場】4月の初下ろしから約5か月半が経過、エンジン相場もほぼ固まってきた。その中でエース機と評判が高いのが47号機だ。初下ろしから4連続優出。8月には木下翔太が抜群の舟足に仕上げて優勝。勝率、2連対率ともにナンバーワンと高パフォーマンスを見せている。

 これを脅かす存在が41&38号機。41号機は初下ろしの東本勝利が10戦オール2連対で優勝すると、続く地元の下出卓矢が強力な伸び型に仕上げ、11戦中1着7本で優勝。その後はB級選手が続き、目立つ成績は挙がらなかったが、8月にA1の松田祐季が優勝するなど、銘柄級が乗れば好結果が期待できる優良機だ。

 一方の38号機は2節目の高倉和士の調整が当たり「出足から回り足」型に仕上げて優出4着、続く水摩敦もその良さを引き継ぎ優出2着と好走してきた。

 その他では14号機や67号機なども眠れる“潜在パワー”が秘められていそう。乗り手次第ではいきなり“大化け”する可能性も十分。マークが必要な特注エンジンとしておきたい。

【水面特徴】全国24場で唯一、日本海側に位置し、しかも小高い丘の上にあるため、風の影響を強く受けるレース場だ。季節を問わず北風が吹きやすく、追い風が基本。冬場ほどではないにせよ、この時期でも時間帯によっては強く吹きつけることもあり、天候、風向きのチェックは欠かせない。

 水面は人工のプールで淡水。比較的コース幅も広く、イン勝率も50%半ばと、全国平均よりやや高めだが、一方で地元第一人者で第2回大会覇者の松田祐季は「他場と比較しても、インが逃げづらいイメージがある」という証言もあった。

 その半面「水面が広いので5、6コースも(1Mまで遠くて)キツい。外からまくれる感じはない」とも。アウトコースが利かない点が、イン勝率を上げているようだ。従って、波乱のパターンは2~4コースから追い風でも流れない回り足がある選手の差し、まくり差しが狙い目となるはずだ。好機力はもちろんだが、水質が硬いため「乗りやすい」とコメントしているレーサーが狙い目となりそうだ!

※次回掲載はシリーズ総展望