【ボートレースとこなめSG「第24回オーシャンカップ」(10日開幕)】地元勢は〝地元の大スター〟としておなじみの池田浩二をはじめ、赤岩善生、柳沢一、平本真之、河村了と強力なメンバーが揃った。

 特に平本は当地11連続優出と、池田ほどではないものの安定感抜群。近年、デキが安定しないのが〝玉にきず〟だが、今期に入り福岡オールスター、児島67周年と記念で優出があり、リズム上昇中なのは好材料。出場メンバー発表当初はギリギリだったため、予選中の1号艇は回ってこない見込みだったが、他選手の事故により回ってくることになったのも朗報といえるだろう。

 赤岩も説明不要の安定勢力。今年に限ると記念で振るわない面もあるのだが、年明けに多摩川で「ファン感謝3Days」を現役最多の自身10回目となる完全Vで制するなど、レベルの高い走りが続いている。

 河村はこれがSG初出場。まずは腕試しのシリーズということになるが、昨年から今年アタマにかけて記念のあっせんが多かったことで、かなり〝場慣れ〟してきた印象もある。まずは予選突破を目指す。

 巧拙がハッキリ出るプールだけに、遠征勢は水面実績を重視するのが当地舟券作戦の定石だ。その点では菊地孝平が最有力となる。04年(51周年)、16年(63周年)と当地周年を2回制している上に、これらがいずれも7月開催だったのも強調しておきたい。年明けから今年は、記念でほぼ毎回予選突破とコンスタントに走っているものの、基本は「夏男」。さらに攻撃的姿勢で臨む。

 ドリーム1号艇選出の峰竜太も水面相性は悪くない。優勝は09年新鋭戦と16年一般戦の2回だが、エンジン出しは常に的確。前回の66周年も上位級の足で、優出3着と好走している。オーシャンカップは一昨年にまるがめで優勝、SG初優勝を飾った思い出の大会でもある。

 ベテラン太田和美は13年に当地で開催されたグランドチャンピオンの覇者。今回と同じくドリーム5号艇から決めたという縁もある。このクラスの選手にしては一般戦での出走も多く、地元選手並みに水面を知り尽くしている点も強みだ。

 他では今垣光太郎、山崎智也、徳増秀樹、瓜生正義、吉川元浩、坪井康晴、井口佳典に当地GⅠでV実績がある。

 最後に伏兵として、上條暢嵩を挙げておきたい。通算7優勝のうち2回が当地でのもの。SG初出場でどこまでやれるかがカギとなるが、毎回ターン回りのキレが抜群。Sも結構踏み込んでいることが多く、回転の上がりづらい夏場でスリットがバラけるようだと一撃が決まっても不思議はない。