【ボートレースとこなめSG「第24回オーシャンカップ」:カウントダウンコラム「捲土重来」1】2019年のSG第4弾ボートレースとこなめ「第24回オーシャンカップ」が10日に開幕する。GⅠ、GⅡの優勝戦得点上位者が集うハイレベルなSG――。その直前連載は「捲土重来」と題して“雪辱”に燃えるレーサーを紹介。第1回は昨年、予選トップ通過ながら準優敗退した峰竜太。

 17年大会(まるがめ)で涙のSG初V。「ようやくSGで勝てた大会ですからね。僕にとっては大事な大会です」と力強く話した。ただ、前回大会は予選トップ通過から準優1号艇→優勝戦1号艇→優勝という王道闊歩の連覇も視界に入れながら、まさかの準優勝戦5着。ファイナル進出はならなかった。それだけに、今大会はまさに「捲土重来」となる。

 悲願のSGタイトル獲得後はさらなるレベルアップを図るべく「予選をトップで通過して、準優戦、優勝戦の1号艇でしっかり逃げて優勝をしたい」と“王道V”を自らの目標の一つとしてきただけに、その無念さは半端ではなかった。

 また昨年はグランプリを制し、賞金王をはじめ最優秀選手など4冠を獲得。18年ボート界の頂点に立ったことで、さらなる進化に向けて執念を燃やすようになった。「グランプリを取ったことで、もっと強くなりたいという思いが強くなっています。周りの人たちにも認められるようなレースを続けなければいけない。もちろん結果も必要。だからSGは全部勝ちたい」と名実ともにナンバーワン・レーサーとなることを目指している。

 当然、今大会も目指すのは優勝しかない。しかも予選トップ通過で準優1号艇→優勝戦1号艇→優勝という完璧Vをもくろんでいる。

「向上心では誰にも負けないという自信を持っています。そして、グランプリを勝った後も確実に強くなっているという実感もあります」と胸を張る。

 とこなめ水面は今年4月のGⅠ66周年記念でも優出(3)着など結果を残しており「もちろん嫌なイメージとかは全然ない」とキッパリ。さらに「マイナスイメージを持ってレースに臨むことはありません。どの水面でも絶対に結果を出す、そういうつもりで戦わないとダメだと思っていますから…」と力強く話す。“絶対的な強さ”を追求する峰にとって水面相性などはまったく問題ではないということだ。

 もはや、掲げる目標は「最強レーサー」という究極。この“大願”を成就するためにも、まずは予選トップ通過に向けて初日から全力疾走、そしてVまで一気に駆け抜けるつもりだ。

★みね・りゅうた=1985年3月30日生まれ。佐賀支部の95期生。2004年11月のからつでデビュー。同年12月の福岡で初勝利、05年のからつで初優勝を飾った。通算62V。GⅠ9V、SGは17年まるがめオーシャンカップで初V。18年にはグランプリを制し、最優秀選手、最多賞金獲得など4冠に輝く。同期には山田哲也、金子拓矢、岡村仁、海野康志郎、藤崎小百合ら。身長171センチ。血液型=B。