ボートレース多摩川のSG「第29回グランドチャンピオン」(優勝賞金3300万円)は最終日の23日、準優を勝ち上がった6人により優勝戦が行われる。準優10Rは1、3号艇の白井英治と新田雄史がFに散る大波乱となったが、11、12Rは1号艇の太田和美と柳沢一が逃げ切りに成功。予選トップ通過の柳沢が自身初となるSG優勝戦1号艇をゲットし、SG初Vに王手をかけた。ただ、6号艇・徳増秀樹の前づけが乱戦を誘いそうで、決戦はピット離れの瞬間から目が離せなくなった。

 しかし、徳増の前づけには木下や坪井が抵抗を表明しており、全艇スローになっても枠なりになりそう。この展開を歓迎するのは1号艇の柳沢だ。ダッシュ艇が不在なら自信のない〝伸び〟も気にする必要はない。準優で見せたドンピシャのタイミングでのイン握りマイを再現してSG初優勝を飾る。回り足を武器に仕掛ける萩原と、全速まくり差しを狙う坪井が相手本線。チルト0の太田はスムーズに差せるか疑問だ。