ソフト全国準Vの経歴持つ美女レーサー

2013年05月10日 14時11分

【注目の美女ボートレーサー(2)】5月19日、ボートレース平和島でデビューする“美しすぎるレーサー”。米井里実(21)は女子ソフトボールで全国大会出場という驚異の身体能力の持ち主だ。

 ボーイッシュでキュートな笑顔。だがその目の奥にはゆるぎない意志の強さが宿っている――。

 小学3年生から始めたソフトボール。中学生で東京選抜に選ばれ、俊足好打の1番打者としてチームを全国大会準優勝に導いた。高校時代は学年トップの身体能力。それ以上に勝ち気で頑固な性格が目立っていた。

 やまと学校では男子訓練生と本気で喧嘩。教官に怒られても、納得がいかないと顔に出た。

「表情を抑えなきゃって思うんですけど…。顔が謝ってないって言われて何度も怒られました。私、1年間で300日は泣いてましたね」

 負けず嫌いゆえの悔し泣き。そんなときは水面に出てヘルメットの中で「くそ野郎ー!」と叫んだという。

 複雑な家庭環境の下に育った。高校時代は母親と“冷戦状態”。1か月半、家出したこともあった。「あんたを産まなかったことにする」。母のこのひと言がグサリと胸に突き刺さった。目標を失った彼女は高校の担任に進路を聞かれると「普通に結婚して普通の家庭をつくる」と答えた。

 その後、高校3年生の進路選択の時期に母親の知人に関係者がいた縁でボートレースと出合った。「あいつにはコレだ」とひらめいた母親に促されてレース場へ。

「本当は気が乗らなかった。でも母親と仲直りしたくて…。ボートを目指せば母との関係が良くなれるかも知れないって思ったんです」

 右も左も分からぬボートの世界に飛び込み、母との関係を修復するために無我夢中で努力した。

 卒業間近のある日、母から手紙が届いた。「自分の育て方に自信がなかったけど、今あんたが頑張っている姿を見て良かった」とつづられていた。
 最後に書かれた「ありがとう」の文字を見るとトイレに駆け込んだ。これまでとは全く別の涙があふれてきた。

 晴れのデビュー戦はレーサー「米井里実」の第一歩であると同時に母娘の“再出発”の日ともなる。

☆よねい・さとみ=1991年10月25日生まれ。東京都出身。やまと学校は5回目で合格。リーグ戦の勝率は3・83。東京支部112期生として5月19日、平和島でデビュー予定。座右の銘は「ごまかさない」。身長157センチ。血液型=A。