【福岡ボートSGオールスター】羽野直也 目標は「舟券でファンにお返し」

2019年05月17日 11時30分

苦悩から脱出した羽野

【福岡ボートSG「オールスター」カウントダウンコラム・伏竜鳳雛(2)】ボートレース福岡のSG「第46回オールスター」が21日に熱戦の火ぶたを切る。令和最初のSG覇者は誰か――。大きな注目が集まる中、今大会は新時代のボート界の中心となる若手選手が出場している。そんな若手に焦点をあてる直前連載「伏竜鳳雛」。第2回は羽野直也が登場だ。

 今年4月の若松一般戦では予選トップ通過から王道の逃げ切りVを飾った。これは2017年11月以来の美酒だった。

「今は調子は普通くらいで悪くないです。エンジン出しに関しても、いい時もあれば悪い時もあるけど、一時期の一番悪い時から比べたら少しずつ良くなってきていますよ」。優勝から遠ざかっていた“苦悩の1年5か月”を乗り越えて再び上昇気流に乗りかけている。

 デビュー当初から自在なハンドルワークが際立っていた。16年7月の芦屋一般戦で悲願の初優勝を達成すると、翌17年10月の大村65周年記念ではGⅠ初優出にして初Vの偉業をやってのけた。12月の住之江GPシリーズにも出場し、SG初勝利も達成。この年の最優秀新人選手に選ばれるなど、一躍スターダムにのし上がった。

 ところが、ここで大きな壁にぶつかる。ボート界の将来を担うホープとして、さらなる飛躍が期待された18年であったが優勝はゼロ。“格上”の存在でもあるはずのルーキーシリーズにおいても予選突破できないこともあるなど、苦しい日々が続いた。それでも19年に入ると2月の芦屋GⅠ九州地区選手権で準Vとして、復調の兆しを見せ始めると4月の復活Vにつなげた。この苦しみを糧に再びトップレーサーへの階段を上り始めることになるだろう。

 オールスターの舞台となるのは地元の福岡だ。「独特のうねりがあって乗りづらいイメージですね。新人の時は転覆をしたりしていて、あまり相性は良くないのかな、と思っていたけど、最近は結果も出ているので相性も良くなってきていると思います」と徐々に好印象に変わりつつある。

 今回は3775票を集めて31位で選出された。「ファンの皆さんに舟券でお返しするのがベストだし、それしか自分にはできない。目標は優出とか、予選突破ということではなくて、出場する全てのレースで舟券に絡みたい。(舟券を)取ってください。しっかりお返しします」ファンへの感謝の気持ちを込めてオールスターに挑む。

☆はの・なおや=1995年3月29日生まれ。福岡支部の114期生。2015年4月の若松で初勝利。16年7月の芦屋でデビュー初V。17年10月の大村65周年記念でGⅠ初優出初優勝を果たす。通算6V。同期は松尾拓、村松修二、中村桃佳、倉持莉々ら。身長166センチ。血液型=AB。

※次回掲載は仲谷颯仁