【福岡ボートSGオールスター】大山千広の目標は瓜生正義「レベルの高さに憧れる」

2019年05月16日 13時21分

オールスターがSG初出場の大山

【福岡ボートSG「オールスター」カウントダウンコラム・伏竜鳳雛(1)】伏竜(ふくりゅう)=池の中の竜。鳳雛(ほうすう)=鳳凰のひな。どちらも将来有望な若者を意味する言葉だ。令和初のSGとなる「第46回オールスター」が21日にボートレース福岡で開幕。ファン投票などで選ばれた52人の精鋭がしのぎを削る。今回の直前連載では新時代・令和のボート界をけん引する「伏竜鳳雛」を紹介。第1回はドリーム戦にも出場する注目度ナンバーワンの若手レーサー・大山千広(23=福岡・116期)だ。

 ファン投票の得票数1万3294。これは全体4位で女子ではトップ。1万票を超えているのは、わずか5選手。いかに注目度が高いかがわかる。デビュー4年目にしてSG初出場。「恐れ多いというか、私なんかが選んでもらって…。SG出場は選手になってからの目標だったので、多くのファンに選んでもらえてうれしい。SGに出られるのは今の自分にとってプラスでしかないし、今の自分の力ではまだ経験できない舞台なのでありがたい。これからにつなげるための経験をする場をファンの方が与えてくれた票数だと思う」と感謝しきりだ。

 ここまでファンの熱視線を集める理由は昨年の大ブレークにある。9月の浜名湖プレミアムGⅠ「ヤングダービー」で初出場初優出。これが女子としては大会史上初の優出((6)着)ということもあって話題を呼んだ。昨年は13優出3VでA1初昇格も果たした。これらの活躍が評価されて2018年の最優秀新人に選出されると、今年3月の児島GⅡ「レディースオールスター」でもファン投票1位で出場した。

 まさに順風満帆だ。しかし自身は戸惑いを隠せない。「成績が先に行ってしまって自分の実力が追い付いていないと感じています。焦りを感じています」と告白する。

 近況についても「正直、メチャクチャ悪い。調整が合っていないしエンジンを引き出せていない。エンジンの引きも良くない。攻めるレースは常に意識しているけど最近はできていない」と納得できる状況ではない。

 ただ、これは目指すところが高いゆえのジレンマでもある。「レベルの高さに憧れる」と目標は瓜生正義。「いつかはSGで活躍できるようになりたい。女子でも男の人と同じレベルで戦えるような…」という理想像を描いている。そして、この目標に向けて「今はあまり結果にはこだわらず、地力の底上げをする時期。技量もエンジン出しも…」と、しっかりと地に足を着けて前進していくつもりだ。今大会に向けても「とにかく“経験”“勉強”という感覚です。応援してくれる人がたくさんいるから頑張らないといけないですね」という。初の大舞台。貪欲に何かをつかむつもりだ。

☆おおやま・ちひろ=1996年2月5日生まれ。福岡支部の116期生。2015年5月に福岡でデビュー。初勝利は16年5月の若松。17年9月の福岡で初優勝。18年9月、浜名湖ヤングダービーでGⅠ初出場初優出。同年の最優秀新人に輝く。通算5V。母は元選手の大山博美さん。同期は入海馨、沢崎雄哉、勝浦真帆ら。身長161センチ。血液型=O。

 ※次回掲載は羽野直也