【宮島ボート・マスターズチャンピオン】渡辺英児 ペラは自己流貫く「自分は自分のやり方で」

2019年04月13日 14時20分

【宮島ボート「マスターズチャンピオン」カウントダウンコラム・威風堂々!(3)】ボートレース宮島のプレミアムGⅠ「第20回マスターズチャンピオン」が16日に開幕する。直前連載「威風堂々!」では、この大会の優勝経験があるレーサーにスポットを当ててきた。ラストの3回目は昨年、初出場で初Vを飾った渡辺英児(49=静岡・67期)が登場。過去19回、誰も達成したことがない大会連覇に挑む。

「う~ん、どうなんでしょうねぇ。昨年のマスターズには勝ったけど、それで流れが良くなったかどうかと言われると何も変わっていないような気がしますね」。“復活の2018年”を苦笑しながら振り返る。

 昨年4月に福岡で開催された第19回大会を制覇。この優勝は16年9月の鳴門以来1年半ぶり。GⅠでは1998年7月の浜名湖45周年記念以来20年ぶり2度目の美酒だった。10月には児島→宮島→尼崎と3節連続Vで年間4優勝。4V以上は13年の6V以来5年ぶりのことだった。また昨年12月の住之江GPシリーズ戦で4年9か月ぶりにSG戦線にも復帰した。

 まさに復活をアピールする一年だったが、自身の口からは、その手応えをつかんでいるような言葉は出てこない。「確かに3節連続優勝もあったし、悪くはなかったと思う。でも、良くなったか?と言われるとそうでもないんですよね。エンジンと水面次第という部分があるので…。実際、SGに久々に出たけど結果を出すことができませんでしたからね」と慎重な口調で語り続ける。

 12年4月には持ちペラ制度が廃止。14年12月からは出力低減エンジンが導入された。この大きな変化の中で調整方法を試行錯誤してきた。

 その中で渡辺は「ペラに関しては、ずっと自己流でやってきましたからね。自分から人に聞くようなことはしない。正直、伸びをつけるのが得意な人を見ると“今のエンジンで、よくそこまで伸びを良くできるな”と思うこともありますよ。静岡の後輩が“ペラをこの形に叩いて良くなりましたよ”と教えてくれることもあります。でも、自分は自分のやり方でやっていく」と方針を曲げるつもりはない。

 ただ、自己流を貫いて昨年は結果を出した。「エンジンなりというところはありますけどね」と控えめな口調は変わらないが、結果がついてきたことは今後に向けて弾みがつくはずだ。

 宮島水面に関しても昨年10月の前回戦でV。「成績も出ているし、悪いイメージはないですね」と好感触を抱いている。大会連覇に向けては「そこは、あまり考えてないですよ。SGでもGⅠでも一般戦でも一緒。一走一走しっかり走る。いつも、そう考えて乗っていますから…」

 静かに闘志を燃やしている。

※次回掲載は宮島の水面特性&エンジン相場