【下関ボートGI中国地区選手権(17日開幕)】初代“夜の中国チャンプ”は誰だ――。ボートレース下関のナイターGⅠ「第62回中国地区選手権」が17日に開幕する。山口、広島、岡山の3支部の強豪が揃う一戦は、今回が大会初のナイター開催。初日ドリーム戦には昨年のグランプリファイナリストの白井英治を筆頭に、中国地区を代表する選手がズラリ。

【初日(17日)海響ドリーム展望】

 初日ドリームに1号艇で登場するのは山口のエース白井英治だ。昨年は3月浜名湖「クラシック」で5着、5月尼崎「オールスター」3着とSG開幕戦から連続優出と幸先のいいスタート。

 6月地元徳山「グランドチャンピオン」では2度目のSG制覇を成し遂げた。3年連続出場となった年末の住之江GPでもファイナル進出を決めて3着。地区選は2014年、15年と連覇している上に、昨年の61回大会も優出3着と実績も十分だ。今年のSG初戦の3月戸田「クラシック」へ勢いをつけたいところ。

 白井とともにV戦線を引っ張るのが寺田祥だろう。昨年はGⅠ優勝こそなかったが白井とともに浜名湖クラシック6着、徳山グラチャン4着でSG優出するなどトップ戦線で活躍した。ただ、現段階では今年の「クラシック」の出場権がない。ここが最後のチャンスとなるだけに、踏ん張りに期待だ。

 白井、寺田の前に立ちはだかるのは前回覇者である前本泰和とみる。昨年2度のGⅠ優勝は1、2月に固め打ち。10年の当地53回大会を制するなど水面相性もいいだけに、今年も優勝候補の一人だろう。同じ広島支部の山口剛もシリーズの中心的存在。昨年12月の三国GⅠ・65周年では2年半ぶりの記念制覇と復調ムード、怖い存在となる。

 岡山勢では2年前の地区選覇者で、前回大会も優出2着の“地区選巧者”茅原悠紀が不気味だ。持ち前の旋回力を発揮できる状態に仕上がれば、コース不問で狙える。吉田拡郎は2017年9月の住之江GⅠ高松宮記念以来、Vから遠ざかっているが、昨年7月の若松「オーシャンカップ」では久々のSG優出2着。ここで復活のノロシを上げたい。