【芦屋ボートGI九州地区選手権(9日開幕)】峰竜太の優勝で幕を閉じたGⅠ「開設66周年記念」から3週間、ボートレース芦屋では明日8日、今年2度目のGⅠ「第65回九州地区選手権」が開幕する。福岡、佐賀、長崎の各支部を代表する精鋭たちが多数終結し、九州ダービーを盛り上げる。初日と2日目のメインではドリーム戦が組まれている。3月戸田SG「クラシック」の出場権を持たない選手にとっては、ラストチャンスとなる今大会。第65代九州チャンプの栄冠へ——、初戦から目が離せない。

〈初日(9日)12R九州ドリーム1st展望〉1号艇に登場は昨年のグランプリ覇者・峰竜太だ。昨年はMVPなど4冠を獲得し、艇界のトップに君臨。今年もその勢いは継続中で、1月当地GⅠ「66周年記念」では超絶ターンを連発し、オール2連対の活躍でV。史上2人目となる芦屋周年3連覇を達成した。「3連覇は何人かいるなら、そんなに偉業ではない」とサラリと言ってのけるあたり、役者が違う。「芦屋は地元(からつ)よりも好きな水面。地区戦も優勝して帰りたい」と意気込む。過去3年で勝率9点オーバーの得意水面で、今大会も優勝候補筆頭の評価は揺るがない。

 SG・3V、GⅠ1・3Vの実績を誇る原田幸哉。2017年に愛知から長崎へ支部を移し「九州地区選」は初出場となる。昨年はA2級へ降格し、本来のパフォーマンスを披露とはならなかったが、持ち前のS力を発揮してSG、GⅠ戦線で復活のノロシを上げる。

 岡崎恭裕はグランプリでトライアル1stから頂上決戦まで勝ち上がり6着。当地正月レースではオール2連対でV。GⅠ「66周年記念」でも優出3着と当地実績は申し分ない。スピードターンで活躍は必至だ。S一撃が売りの三井所尊春は、外枠のときはチルトを跳ねて伸び仕様に仕上げてのまくりは魅力的。

 西山貴浩は昨年、4月とこなめGII「モーターボート大賞」を含む8Vと結果を残し、今年はさらなる飛躍に期待。若武者・羽野直也はペラ調整の対応ができず、昨年は“小休止”してしまったが「年男」らしく猪突猛進で出世街道を再スタートさせる。