【ボートレース江戸川・GI開設63周年記念 江戸川大賞(25日開幕)注目選手】2018賞金王・峰竜太(33)が19年も快調だ。年明け一発目となった地元・からつの正月シリーズでV。一般戦とはいえ幸先のいいスタート。直前のGI芦屋66周年記念でも優勝と絶好調だ。

 昨年は涙のグランプリ初制覇。最優秀選手、最多賞金獲得選手、最高勝率選手、記者大賞の“4冠”を手に入れた。今年もボートレース界の主役の一人として活躍することは間違いないだろう。

 その峰が昨年から目標として掲げているのが「最強のレーサー」だ。言葉通り「賞金王とかSGをたくさん勝つという結果だけじゃなく、ファンの皆さんや選手に“今のボート界では峰が一番、強い”と思ってもらえるようになりたい」という究極のテーマだ。

 これまでも「自分にはいつでもSGを勝つ力はある」と豪語するなど強気なコメントが目立つが、その裏にはある思いが秘められている。

「“いつでもSGを勝つ力がある”とか、本当なら自分で言うべきことではないと思うんですよ。でも、僕は気持ちが大切だと思っている。やる前からダメだとは思いたくない。あえて口にすることで“有言実行”じゃないけど、やらなきゃいけなくなる。それに後にも引けなくなるじゃないですか。強気なことを言って成績が伴わなかったら、すごく恥ずかしいですからね。僕はもっともっと強くなりたいから、大きな目標を言うんです」

 17年のまるがめオーシャンカップで悲願のSG初制覇。ただ、それまでに何度もチャンスがありながら手が届かなかった。「自分はSGとは縁がないんじゃないか」。そんなネガティブな思いが胸中をよぎったこともある。この“弱い自分”を吹き飛ばすためにも「SGを勝つ力はある」と公言してきたのだ。

 そして、SG優勝という目標を成し遂げ、さらに進化するためのテーマは何か――。たどり着いたのが「最強レーサー」だった。ボートレーサーとしては最終目標とも言えるだろう。もちろん口にしたからには実現に向けて突き進むのが“峰竜太の流儀”。19年も「最強レーサー」になるために突き進む。

☆みね・りゅうた=1985年3月30日生まれ。2004年11月のからつで佐賀支部の95期生としてデビュー。05年11月のからつで初V。09年1月の芦屋・九州地区選でGⅠ初V。17年7月まるがめオーシャンCでSG初V。通算59V。GⅠ9V、SG2V。同期は山田哲也、金子拓矢、岡村仁ら。身長172センチ。血液型=B。