【蒲郡ボート・SG「第65回ダービー」=カウントダウンコラム(3)】開幕まであと3日と迫ったボートレース蒲郡のSG第65回ダービーのカウントダウン連載「“ガマ”なら俺たちの出番だ!!」は地元愛知支部のレーサーをピックアップ。第3弾は2度のSG優勝を誇る平本真之(34=愛梨・96期)が登場!

「地元だから気合は入ります。でも気負いたくはない。今は一般戦でもレースを楽しめているし、いい意味で開き直っている」――。地元ダービーに向けて静かに闘志を燃やしている。

 SG常連の平本にとって当然、グランプリ出場は大きな目標だが、今年は序盤から重いハンディを背負ってしまった。2月GⅠ東海地区選優勝戦1号艇でF。このペナルティーで3月の蒲郡62周年記念を最後にGⅠ戦線から離脱した。

「今年はあのFでグランプリはダメかと覚悟しました。ただ、5月の尼崎オールスターが大きかった。18番目の予選突破で優出できた。ここで賞金も加算でき、ランキングを見るのがモチベーションになった」と18日現在で賞金ランクは33位と今後の結果次第ではまだGP18枠に食い込むチャンスは残されている。

 リズムもジワリと上向いている。6月から8月の3か月は7節で2優出1V。一般戦を主戦場にしたことを考えると不満が残るが、9月以降は3節で2優出1Vと反撃に転じた。「自分はもともと夏が好きだったが、調整に迷いがあって一般戦もなかなか勝ち切れなかった。ただ、9月の下関の準完全Vからリズムが上がったと思います」と手応えをつかんでいる。

 さらに現在は「5月くらいから減量を兼ねて筋トレをやっています」と肉体改造にも取り組む。

「だいぶ筋肉もついてきた。まだ体重はさほど落ちていないが、少しずつ体脂肪を落として体重を減らしたい。毒島(誠)さんや(篠崎)仁志もやっている。宿舎では筋トレ部みたいなものができつつあります」

 今年SG2V、GⅠ2Vと絶好調の毒島も取り組む肉体改造。これが軌道に乗ればハンドルさばきやボート上での身のこなしに磨きがかかる。持ち前のターンが、さらにスピードアップすることも期待できる。


 苦しい夏場を乗り越えた実力派が、地元での大一番で躍動してグランプリへの道を切り開く。

☆ひらもと・まさゆき=1984年5月5日生まれ。愛知支部の96期生。2005年5月、蒲郡で初出走。デビュー2戦目に初勝利。08年4月のとこなめで初優勝。通算24V。SGは14年の平和島GPシリーズ戦、16年の尼崎オールスターを制している。同期には新田雄史、篠崎元志、下條雄太郎、魚谷香織ら。身長=160センチ。血液型=A。