【仲間たちの絆〜レーサーズ〜】東京の新エース・長田「大池くんにバトン渡す」

2018年09月19日 09時30分

次代の東京支部を担う長田(左)と大池

【仲間たちの絆〜レーサーズ〜】同じ師匠の下で苦楽を共にした先輩・後輩――。いわゆる「兄弟弟子」はボートの世界でも固い絆で結ばれている。「レーサーズ~仲間たちの絆~」で今回取り上げるのは、いまや東京の“新”エースとなった兄弟子・長田頼宗(33)と、成長著しい弟弟子・大池佑来(31)。2人の関係に迫った。

「もともとは師匠の渡辺千草さんのペラグループに所属していて、大池クンとはずっと一緒にやってきたので、後輩というよりも仲間。今は同じグレードで戦っていますし、練習も一緒にすることが多いです」(長田)というように、最も行動を共にする間柄だ。

 練習はホームの多摩川で行っている。「足併せとか模擬レースでお互いにターンをチェックする。自分のターンはそれぞれ確立しているけど、角度とかタイミングとかは外から見て分かることもあるので。レースのビデオを見て意見交換もしますよ」

 実戦的な練習だけでなく、さまざまな方法でお互いの技術を高め合っている。

 その効果もあってか、長田は今年、真の意味でのブレークを果たした。1月に平和島63周年記念でGⅠ初Vを果たすと、5月のびわこGⅡMB大賞でもV。6月徳山のSG「グラチャン」では優出((6)着)し、賞金ランクは12位(18日現在)とGP出場圏にいる。

 東都の“新エース”ともいえる活躍にも「今の時点でエースだとは思っていないですよ」と長田は謙遜する。だが「いずれはそうなりたい。浜野谷憲吾さんはものすごく大きな存在で、超えることは考えられない。ただ、何年か先にSGに出なくなっちゃったら、東京の若い選手のためにも自分がSGに出ていたい。次の世代につなぐ、そういう存在にはならないといけないと思っています」と、将来のエースの自覚は持っている。

 大池も8月のまるがめ「メモリアル」でSGに初出場し、2勝をマーク。「まるがめでは初めて一緒にSGに出て、いいレースをしていて、刺激になりました。一緒に高め合っていきたいです」(長田)と弟弟子の成長を頼もしく感じている。

 その大池は「身近な存在ですけど、尊敬していますし頼りになる。何でも話を聞けるので、ありがたいです。何度もSGに出て活躍していますし、早くその位置にいって一緒に頑張りたい。長田さんの次は自分です」。兄弟子を目標とし、その背中を追いかけている。

 切磋琢磨し、日々成長を遂げている“兄弟”。東京支部のダブルエースとして君臨する日もそう遠くはなさそうだ。

☆おさだ・よりむね=1985年6月24日生まれ。2003年11月多摩川で東京支部93期生としてデビュー。同年12月の平和島で初勝利。07年12月住之江タイトルで初優勝。15年12月の住之江GPシリーズでSG初V。今年1月の平和島63周年記念でGⅠ初V。通算28V。同期は渡辺浩司、中越博紀、馬場貴也、長尾章平、杉山裕也ら。身長168センチ。血液型=A。

☆おおいけ・ゆうき=1986年12月23日生まれ。2007年11月の多摩川一般戦で東京支部101期生としてデビュー。08年4月の戸田一般戦で初勝利。10年8月の江戸川で初優勝。通算14V。GⅠ、SGの優勝経験はない。同期は篠崎仁志、片岡雅裕、後藤翔之、新田泰章、守屋美穂ら。身長158センチ。血液型=A。