【浜名湖ボート・プレミアムGI「ヤングダービー」】中嶋健一郎“一発屋”からの成長の証しを結果で見せたい

2018年09月14日 11時00分

【浜名湖ボート・プレミアムGI「ヤングダービー」(19日開幕)カウントダウンコラム1】若手レーサーによる祭典「第5回ヤングダービー」が19日、ボートレース浜名湖で開幕する。このタイトルは“9月1日現在で30歳未満”という条件付き。そこで恒例の直前カウントダウンコラムは「“卒業生”たちの決意!」と題して最後の大会に向けて闘志を燃やしている選手をクローズアップ! 第1回は中嶋健一郎(29=三重・105期)だ。

 ヤングダービーは初出場だった第2回尼崎大会から3大会連続出場で、いずれも予選落ち。ラスト出場に向けて「最後というより、過去のヤングダービーは何もできていない。しっかり結果を残さないと…」と気持ちを引き締めている。

 デビュー当時は“イケイケ”のイメージが強かった。特にインパクトを残したのは2013年の新鋭王座決定戦。準優勝戦で4カドからトップSを決めて一度は先頭に…。道中で桐生順平に逆転を許したものの2着で優出を果たした。後日「一生、忘れないレース」と語ったように、ダッシュ戦での一撃は代名詞といえるほどだ。

 あれから5年。一時期、A2陥落した時期もあった中で今期適用勝率は6・73。今回出場する充、拓の松尾ツインズ、さらに春園功太らとともに切磋琢磨し、三重支部の次世代をけん引する存在に成長している。

 ただ一方で自身が課題にしているのが爆発力だ。「若いころはホンマにピンロク(1着か6着)でしたからね。そんなに変わっていないとも思うけど、昔より上手になったのは確か。でも点数はそれなりでも優勝がないですから…。勝負どころで弱い」と16年11月多摩川以来、優勝から遠ざかっている現状を嘆いた。

 もっとも単にピンロクというだけでなく「昔は無意味なFもあった」とスタート事故も多かった。それが今では17年5月(宮島)を最後にFを切っていない。安定感が増して“大人のレース”ができるようになった。

 ファン心理としては血気盛んな気合パンパンの選手を買いたくなるもの。ただ静岡のある主力選手はこう指摘する。

「この時期の浜名湖は風向きが不安定でS、道中とも事故の危険性も高い。むしろ一歩引いた落ち着いたレースをできる方が最後に勝つだろう」 かつての豪快さはなくとも、今の大人のレースを身に付けた中嶋はヤングダービーにうってつけといえるかもしれない。

☆なかじま・けんいちろう=1989年6月23日生まれ。三重支部の105期生。初勝利は2009年12月津一般戦(デビュー5走目)、初優勝は15年4月の津ルーキーS。通算5V。同期で他のヤングD出場者は佐藤翼、藤山雅弘、長谷川雅和、古田祐貴、村岡賢人、磯部誠。身長=162センチ、血液型=B