【女子ボートレーサーの愛用品】前田紗季 願いは「父娘揃いのカッパ」でワンツー共演

2018年09月05日 11時00分

父とお揃いのカッパ

【女子ボートレーサーの愛用品:前田紗季(25・埼玉)】人気女子レーサーのこだわりの愛用品にスポットを当てる好評企画。第18回は前田紗希(25=埼玉)が愛用するパンツを紹介する。父は「ボート界のマイク・タイソン」の愛称でも知られる前田光昭。ファンもうらやむ仲良し親子は“勝負服”もお揃いだ。

 これを作ったきっかけは初めて父娘で同時あっせんされた2015年8月の地元・戸田のお盆開催。「戸田で初めて同じレース(3日目1R)に乗ったんです。そのとき『今度同じレースを走るときは同じカッパで乗ろう』ということになり、お揃いを作りました」

 赤を基調にした派手なパンツは自身がデザインした。「何かモノを買ったり選んだりするときは、気がつくと赤を選んじゃうんです。無意識で赤を選んでいました。赤は『情熱』って感じがしますし、レースで着るにはいいですよね! おじさんがさしている傘にいろいろな色の雨や雪が降っているデザイン。私のズボンの右すねには『娘』という意味の言葉が書いてあって、お父さんのには『父』という意味の言葉が書いてあります」

 こだわって作ったお揃いパンツの“共演”はまだ実現していないが、その時に向けて明確な目標がある。

「前に一緒のレースに乗ったときは私が1マークでエンストして完走できなかったんです。心配そうに横を走っていくお父さんを見て、申し訳なくて悔しくて…。だから、早くまた同じレースに乗りたいです。そのときは同じパンツで“ワンツー”ですね。私がしっかり“ツー”にならないとダメなんですけど…」

 そんな目標の実現も現実的になっている。

「最近は勝率も上がっていますし、少しですけど成長も感じています。まだ1着は少ないですけどね。レースが終わると悩んだり反省もしますけど、その悩みのレベルも上がっていると思います」

 事実、7月の尼崎ヴィーナスSではデビュー初の予選突破を果たし「尼崎のエンジンはすごく乗りやすくて、良かったんです。初めて『自分の行きたいところに行く』という感覚が分かりました。今までは『乗りこなす』ことだけを考えていて…。新たな発見でした」と日々、成長を遂げている。

「私は穴がいくつも開いちゃってるぐらい愛用しているんですけど、お父さんは『お前と同じレースになったらおろす』と言って、大切にタンスにしまっているんですよ」

 父・光昭がタンスからお揃いのパンツを引っ張り出してくるときは、自身の成長した姿を目の前で見せるときだ。

☆まえだ・さき=1993年2月21日生まれ。2014年11月の戸田タイトル戦で埼玉支部115期生としてデビュー。16年4月の尼崎一般戦で初勝利。今年7月の尼崎ヴィーナスSで初めて予選突破も優出、優勝は未経験。父は前田光昭。同期は仲谷颯仁、権藤俊光、佐藤隆太郎、関浩哉ら。身長158センチ。血液型=O。