【多摩川ボートGIウェイキーカップ】土屋智則「多摩川はいいイメージ持ってる」

2018年08月30日 16時55分

土屋智則

【ボートレース多摩川・開設64周年記念GI「ウェイキーカップ」31日開幕:注目選手】土屋智則は7月の若松「第23回オーシャンカップ」でSG初優出(3着)を果たし、全国にその名をアピールした。昨年はGⅠ初制覇するなど、着実にステップアップしている実力派レーサーが2年ぶりに多摩川GⅠに参戦する。オーシャンCの優出で、来年6月に当地で開催されるSG「第29回グランドチャンピオン」の出場も確定。そのSG“前哨戦”ともいえる今大会でも目が離せない存在だ。

 ボートレーサーにとってひとつの勲章ともいえる「SG優出」をクリア。選手として一段ステージを上がったが「特に変わらないですよ。『おめでとう』とか『良かったね』とか、周りの人は言ってくれて、それはありがたいですけど、自分の中では何も変わっていない。自信になったとか、強くなったとか、そういう感覚はないです。優勝だったら別ですけどね。来年のグラチャンに出られるのが一番うれしい」とクールに振り返った。

 その一方で「いいエンジンを引けばSGでも優勝できる、ということは分かりました。オーシャンカップは優勝戦でも勝つチャンスはあると思って乗ってました。そこは実感しましたね」と、SG制覇への自信もサラリと口にした。

 昨年6月には江戸川62周年記念でGⅠ初優勝を果たし、当たり前のように毎期A1級をキープ。群馬、関東を代表するトップレーサーの一人として順風満帆だ。しかし、現在は意外な“カベ”に直面しているという。

「気持ちが燃えてないんですよ。若いころはもっとギラギラしていて、本気でトップになりたい、群馬の一番になりたいと思っていました。SGで優勝したいですし、グランプリ、賞金王は当然、目標ですよ。でもいろいろ経験して落ち着いたというか、大人になってしまったというか…」

 レースに臨む際の精神面の成長やさまざまな経験などが、“裏目”に出ている状態。もちろん現状に危機感は感じており「気持ちは熱い方が絶対にいい。そういう気持ちは取り戻したい」と“再燃”のきっかけを常に探している。

 今回のGⅠがそのきっかけになるはずだ。「多摩川はいいイメージを持っています。乗りやすいし調整にも不安はないです。GⅠではあまり結果は出ていないですけど、一般戦では優勝していますしね」と当地には好相性を実感。「優勝目指して走ります!」と言い切った口調はすでに熱を帯びていた。SG優出で勢いに乗る「大人レーサー」の走りに注目だ。

☆つちや・とものり=1985年2月6日生まれ。2005年11月、桐生で群馬支部97期生としてデビュー、初出走初勝利。09年1月のとこなめで初V。17年6月江戸川62周年記念でGⅠ初V。通算19V。今年7月若松オーシャンカップでSG初優出。同期は柳生泰二、池永太、山口達也、西山貴浩、原田佑実ら。身長163センチ。血液型=B。