【旬のボートレーサー】大学院出身超インテリ・森永隆 待望の初V

2018年07月25日 10時30分

森永隆

【今が旬〜このレーサーに乗れ〜】今回は4月の津一般戦で待望のデビュー初Vを飾った森永隆(30=山口)だ。

 初Vを飾った優勝戦では4カドからトップSを決めてまくり敢行。1Mでは西山貴浩に差しを許したものの、ほぼ同体で迎えた2Mで差し返しての“自力”優勝(決まり手は抜き)だった。そんな初Vを振り返って「2連率17%くらいのエンジンだったけど、前検から手応えがあったんです」とニッコリ。ただ、師匠の吉村正明はその優勝戦をリアルタイムでは見ていなかったそうで「電話で報告したら、ビックリしていました。『子供のスイミングスクール中だった!』って(笑い)。吉村さんは子煩悩なんです」。

 山口支部といえば、もっか賞金ランキングでトップに立つ白井英治を筆頭に大ベテランの今村豊、SGの常連・寺田祥といった銘柄級が並ぶ。その一方で、若手でSGやGⅠで活躍する選手はいない。6月に下関で行われたGⅢウエスタンヤングでも地元・山口から出場できたのは渡辺翼ただ一人だけと、なんとも寂しい状況だ。

 年齢制限のため同レースに出場できなかった森永も、その点は自覚しており「次はA1。記念や、それよりさらに上で師匠とかと一緒に走りたい。吉村さんからも『(A1昇格は)まだ?』と言われます。山口の次世代を担う存在になりたいです」と言い切る。今期(2018年後期)適用勝率は6・20とA1へあと一歩だった。「ずっとボーダーにいたんですけど、最後2走14点で失敗しました。だから勝率を少しでも上げて、また期末に勝負できるようにしたいです」と、来期こそはA1昇級を決めるつもりだ。

 国立・広島大学工学部で流体力学を専攻、大学院在学中にやまと学校に合格したという、艇界でも屈指のインテリ派。

 そんな森永は自身の強みも「万能型。調整はターン重視です。自分の形があるというよりは、その時々で体感を重視しています」と冷静に分析する。

「展示タイムがいい時が狙い目です。エンジンの仕上がりがタイムに直結していると思って見てください」と、自身の“買い時”も理解している。GⅠ、SG戦線での活躍を目標に、虎視眈々と牙を研ぐ森永。ぜひ今のうちに名前を覚えておいてほしい。

☆もりなが・たかし=1988年2月26日生まれ。山口支部の110期生。2012年5月の徳山一般戦でデビュー。同年7月の児島一般戦で初1着。今年4月の津一般戦でデビュー初優勝を飾った。通算1V。同期には上條暢嵩、村上遼、白神優、喜多須杏奈らがいる。身長162センチ。血液型=B。