【旬のボートレーサー】中村泰平 武器のまくり差しは既に一流

2018年06月27日 10時30分

待望のA級昇格を決めた中村。現在の目標はヤングダービー制覇だ!

【今が旬〜このレーサーに乗れ〜】20代前半の精鋭が揃う愛知支部で期待の逸材として熱視線を注がれているのが中村泰平(22=愛知・117期)だ。師匠・平本真之の薫陶を受けて急成長。7月からは初のA級昇格が決まっており意気軒高だ。甘いルックスと師匠譲りのターンスピード――。数年後にSGレーサーとなる資質は備わっている。

 デビューして3年目を迎えた。2年目に事故点過多で思うような走りができずに苦しんだが、その足かせから解放された昨年後半から本領発揮。勝率も2018年前期2・92↓同後期5・65とほぼ倍増となった。同期の中では最高勝率を叩き出し、A級レーサーの仲間入りを果たした。

「2年目はずっと事故点が高くて、精神的にやられました。成績も気持ちも1回落としちゃうとずっとネガティブなままで負の連鎖になることが多かった。A級に上がった今年からが勝負だと思っています」

 知立高校時代は野球に打ち込んだ。ただ「体が小さくて限界も感じた」とボートレーサーへの道を志した。憧れの存在でもあった平本のもとを訪れ、弟子入りを志願。磯部誠や佐藤博亮らとともに「最高の環境」で“上”を目指す日々が続いている。

「平本さんのレーススタイルが好きだし、それに人柄も素晴らしい。少しでも近づけるよう見習いたい。そのためにもまずはヤングダービーに出場したい。そして優勝することを一番の目標に頑張っています」。Sで仕掛けてまくりを多用するよりは、展開の読みで勝負するタイプ。まくり差しの精度は新人離れしており、キレ味鋭いものがある。

 東海地区を代表するスターになるためにも「今年こそ勝負の年になる」と期待を寄せている平本は愛弟子の課題についてこう語る。「レースだけでなく、普段から視野の狭さを感じることがあるし、そこが課題かな。でも彼は事故点が多くてまともにレースできない中で我慢を重ねながらA級に上がってきましたからね。6月にイースタンヤングもあるし、楽しみにしてます」。この師匠から指摘された視野の狭さについては自身も「いろいろ経験を積んでメンタル面とともに改善できれば、もっとやれると思う」と痛感している。

 まずは28日に津で開幕するGⅢ「第5回イースタンヤング」が大舞台初挑戦となる。

「握って攻める旋回でどこまでやれるか自分でも楽しみにしています」。愛知期待の新星が全国区として名を売る絶好のチャンスだ。

☆なかむら・たいへい=1996年2月3日生まれ。愛知支部の117期生。2015年11月のとこなめでデビュー。16年3月の同場で初勝利を飾る。18年3月の蒲郡で初優出。18年後期は初のA2級昇格。同期には吉田裕平、吉田凌太朗、出口舞有子ら。趣味はサーフィン。身長160センチ。血液型=AB。