【ボートレース】津&下関GIII「イースタン&ウエスタンヤング」注目の女子レーサー

2018年06月26日 16時00分

水野望美

 白熱の若手抗争、GⅢ「イースタン&ウエスタンヤング」が28日、ボートレース津と下関で同時発進——。9月の浜名湖プレミアムGⅠ「ヤングダービー」への最終トライアルとなる当シリーズには、男子に交じって精鋭女子選手も参戦。今回は新進のニューウエーブレディースとSGでも好走する実力派女子レーサーにスポットを当てた。

<津GIIIイースタンヤング:水野望美(29=愛知・109期)>目下“本番”「ヤングダービー」出場のボーダー付近に位置しており今大会での優勝で一発大逆転の出場権奪取、もしくは勝率アップでの出場圏内突入へと最後の勝負駆けをもくろんでいる。

 春の女子祭典となった3月のびわこGⅡ「レディースオールスター」で優出すると4月の多摩川ヴィーナスシリーズで念願の初優勝。今最も勢いに乗っている女子レーサーといえるだろう。

 飛躍のきっかけとなったのはF2と追い込まれた2018年前期審査期間(17年5~10月)だった。事故率も0・68と高く“崖っ縁”の状況でリスクオフの走りに徹しながら、さばきとペラ調整に磨きをかけた。

 その結果、今では接戦での強さは女子屈指の存在にまでなった。さらに優勝したことで目標をワンランク上げることもできた。「自信もついたけど流れが良かっただけと思われたくない。“コイツなら優勝できる”という選手になりたい。(男子相手の)一般戦でも勝てる選手になりたい」と決意を新たにしている。

 また調整面でも進境をみせた。「もともと5~6月は苦手で、桐生(5月17~23日)では調子の悪さが出ていたけど、最終日に自分の殻を破って調整をしたら合わせられた。その後の浜名湖(5月31日~6月5日)もしっかりした足になっていました」。自信がチャレンジ精神を生み、それが奏功する好循環を呼び込んでいる。

 今回のイースタンヤングは腕試しとして絶好の舞台となりそうだ。3回目の参戦となるが「2年前は絶不調で、昨年は事故パンで…、今回は自分を試せると思ってます。ヤングダービー(9月・浜名湖)は今年が最後だし、出場したいですね」と気合満々だ。

小野生奈

<下関GIIIウエスタンヤング:小野生奈(29=福岡・103期)>男子トップ選手にも負けないターン力を誇り、今年もクラシック、オールスター、グランドチャンピオンとSG皆勤。しかもAS、GCでは連続して準優進出ともはやSG戦線に欠かすことができない女子トップレーサーとなった。そして現在、最もSG制覇に近い女子戦士だ。

 それだけに今回がラスト参戦となるウエスタンヤングにも「最後だからといって何もない。ヤングダービーなら取りたい気持ちは強いけどウエスタンヤングはそこまでではない」とキッパリ。もはや小野のステージはルーキーやヴィーナスSではなく、GI・SG戦線に移っている。

 レース場では常に調整と試運転を繰り返し、休んでいる姿はほとんど見られない。そのひたむきさが昨年8月の芦屋PGⅠレディースチャンピオン優勝へとつながった。「レディースCは1段階目の目標だったので、それを取れて肩の荷が下りました。そこから少し余裕も出てきました」と着実にステップアップ!

 加えて「夏場が得意なんで、今からさらに良くなっていくのかな、とは思ってます」と気温の上昇とともにさらなるリズムアップを予感させる。

 舞台となる下関は「いい時もあるし悪い時もあって普通です。エンジン出しが自分の感性と合わない時がちょくちょくありますね」と得意水面ではなさそうだが、積み重ねてきた調整力で対応できるはずだ。

 イースタン&ウエスタンヤング制になって、まだ女子の優勝はない。小野自身も4回のウエスタンヤング出場で優出なし。ただ今回の出場メンバーの力関係を比較すれば間違いなくV有力候補。初の女子チャンプが誕生する可能性は十分だ。