【徳山ボートSGグランドチャンピオン】萩原秀人「一走一走」を肝に銘じたレースで激走の予感

2018年06月16日 14時00分

【ボートレース徳山SG「第28回グランドチャンピオン」カウントダウンコラム(3)】「第28回グランドチャンピオン」が19日、徳山ボートで開幕する。カウントダウン連載「GC経験は浅いけど やってやれないことはない!」第3回は先の尼崎オールスターを制した中島孝平に続けと、同じ福井支部から参戦する萩原秀人(39=福井)だ。SGでは伏兵視される存在だが航跡をひもとけばSGも徳山も実績は文句なし! 不惑を前に大仕事を成し遂げる可能性を探る。

 萩原のSG初出場は09年11月のとこなめチャレンジCだが、わずか4か月後の翌10年3月の平和島クラシックで初優出(6着)。さらに6月の大村グラチャン((6)着)、7月のまるがめオーシャンC(6着)と短期間のうちに大舞台での優出を続けた。ブレーク前夜という状況にタイトル奪取も視界に入ったが9月に転機が訪れた。地元・三国57周年でF。これでF2となり後半戦に勝負をかけられなくなったのだ。

「あのFで考え方が変わりました。目標はタイトルじゃなくて、一走一走を精一杯走ることなんだと。開催があってこその選手なんだから、Fはとんでもないんだと」

 以来「一走一走」を肝に銘じたレースが続く。16年に福岡周年V(GⅠ初優勝)もはしゃぐことも浮かれることもなかった。もちろん今でも「SGだからといって特別意識することはない」とスタンスは変わらない。

 ただ、激走を予感させるデータはある。徳山では15年以降、7節走って6優出2Vと相性が抜群なのだ。「徳山はSが難しい印象があるけど、成績がいいのは水面がいいからかな?」と、広いバック水面も含め、最高のターンを繰り出せる条件が揃っているようだ。

 そしてもう一つ、自ら「プロペラ調整は得意じゃない。回転を上げる、抑えるぐらいはできるけど…」と言うように舟足よりターンやレースにこだわる男だ。だからこそ同支部の先輩・中島孝平の存在が大きいという。

「中島さんはいつも、レース後にリプレー映像を見ながらアドバイスをくれるんです。伸びが弱いんだからあそこは差すべきだったとか、あのターンは良かったとか。すごく的確なんで次走への参考になります」

 SG2勝の巧腕・中島への信頼感は絶大で、徳山でも当然、萩原のレースにいい刺激(=アドバイス)を与えてくれるはず。今年のGPロードをひた走る中島に「ついて行けたら」と控えめに語るが「一走一走」の積み重ねがSGタイトルへ近づくのは間違いない。

☆はぎはら・ひでと=1979年5月9日生まれ。福井支部の86期生。2000年5月の三国でデビュー。04年6月のとこなめで初優勝。16年12月の福岡63周年記念でGⅠ初制覇。通算44V。生涯獲得賞金は4億9763万円。同期に吉田俊彦、市橋卓士、柳沢一、中野次郎らがいる。身長166センチ。血液型=B。

【連続優勝】過去に同一SGを2年連続優勝というのは13回あるが、グラチャンに限っては湯川浩司(2007、08年)、太田和美(12、13年)、山崎智也(15、16年)と3回ある。昨年の覇者・石野貴之が今年も優勝すれば、この大会では4度目、全体では14回目となる。また、石野はかつてオーシャンカップ(15、16年)での記録があり、今回達成すれば2度目の「同一SG2年連続制覇」となる。

 また、前回5月のオールスターに続く「SG大会連続V」にも注目したい。異なるSG2連勝も過去に13回達成されている。「オールスター→グラチャンの連続V」では14年・菊地孝平、15年・山崎智也、17年・石野貴之と近年での達成が多い。今大会は中島孝平の動向から目が離せない。