【ボートレース徳山SG「第28回グランドチャンピオン」カウントダウンコラム(2)】19日からボートレース徳山で開催されるSG第28回グランドチャンピオンの直前企画「GC経験は浅いけど やってやれないことはない!」はまだ出場回数が少ない“新鋭”をクローズアップ! 第2回は近況好調な前田将太(30=福岡)だ。

 2016年以来2年ぶり2度目の出場。「まずはSGに出場しないことには出られない大会ですからね。一つでも多くのSGに出たいと思ってやっているので出場できることは本当にうれしい」と率直に喜びの言葉を並べた。

 昨年はオールスター、メモリアル、ダービー、チャレンジC、GPシリーズと年間SG5大会出場は自己最多。今年も5月の尼崎オールスターで自身3度目の優出をするなど艇界最高峰の大舞台で活躍。今後もグラチャン→若松オーシャンCに出場が決まっている。

 しかもこの目に見える結果以上に自身がつかんでいる手応えは大きい。「今が一番、充実している。いつも夏場の成績が良くなかったけど、昨年はうまく乗り切れた。平和島ダービーに出場できたのも夏場にしっかりと勝率を稼ぐことができたのが大きかった」。優勝回数、勝率、GⅠやSGでの活躍など大会によって様々な出場条件があるSGへの出場回数増は、年間を通じて好不調の波が少なく高いレベルでのパフォーマンスを維持できている証しだ。

 そして、今年の3月にはさらに1段階、レベルアップするきっかけをつかんだ。「F休み期間の練習で若い選手がハンドルの取り付けの高さを少し下げて乗っていたんです。試しにその状態で乗ってみたら、すごく感触が良かった。操縦性がすごく良くなって、思ったところに舟を向けることができるようになっています」

 実際、4月にF休みが明けると徳山、とこなめで連続優出。最近も5月びわこGⅡMB大賞・準優進出→尼崎SGオールスター優出、福岡GⅠ・65周年記念・準優進出と記念戦線でも安定した航跡を残している。

 舞台となる徳山も最近5節で優出4回。そのうちの2回はGⅡ・MB大賞と相性は抜群。「記念でも優出しているし嫌なイメージはまったくないですよ」と好感触だ。

 着実に地力をつけて充実期に突入。さらにステップアップに成功し、水面相性もバッチリとなればいよいよSG初Vのチャンス到来か。「SG常連」→「SG覇者」へ――。トップレーサーの証明でもある肩書が新たに加わる日はそう遠くなさそうだ。

【久々のグラチャンV】この大会で優勝経験がある選手は今大会に8人出場する。その中で勝てば久々の「同一タイトル制覇」となるのが池田浩二だ。前回優勝は2003年の第13回大会(まるがめ)。勝てば15年ぶりでこれは歴代2位の記録。ちなみに1位は今村豊の18年ぶり(メモリアル・1992年浜名湖→10年蒲郡)だ。
 他では原田幸哉がVなら04年の第14回(浜名湖)以来14年ぶり。これも達成なら歴代2位の記録となる。
 さらに原田には全場制覇のリーチもかかっており、残るはここ徳山。SG優勝で史上22人目となる偉業を達成できるか。