【ボートレース徳山SG「第28回グランドチャンピオン」カウントダウンコラム(1)】19日からボートレース徳山で開催されるSG「第28回グランドチャンピオン」の直前カウントダウン企画「GC経験は浅いけど やってやれないことはない!」――。第1回はグラチャン初出場の中田竜太(30=埼玉)が登場! 昨年4月にGⅠ初Vを挙げると今年も3月の地元の戸田61周年記念でGⅠ・3勝目。メキメキと力をつけてきた艇界のホープに迫った。

 昨年はまるがめ65周年記念、ヤングダービーとGⅠ・2勝。SGもオールスター、オーシャンカップ、メモリアル、ダービー、チャレンジカップ、グランプリと自己最多となる年間6大会に出場した。今年に入っても地元の戸田で3勝目となる周年記念を制するなど充実期に入ったかと思えた。しかし、自身は「それなりにいいエンジンを引いたら出せていたが、良くないと全然出せなかった。調子自体は可もなく不可もなくなんですが、すごく波がありました」と苦悩しながらだったと明かす。

 ただ最近は「尼崎オールスター前の宮島で、それまでのペラがだいぶ間違っていたな、と気づいた。そこから次第にいいほうに変わってきた感じはあるし、兆しも見えてきました」と光明が見え始めた。その尼崎オールスターでは予選を6位で通過と活躍した。

 その流れで迎える初参戦のGC。「SGにたくさん出るか、優出しないと出られない大会。そういう面では去年は今までの中でも頑張ったんじゃないかなと思えます」。またSGの大舞台での超一流との対戦は自分自身を高める格好の場。「記念やSGのトップクラスとのやりとりは厳しいけど、一般戦とは違った緊張感があるし、レーサーである以上は最高峰のクラスをベースに、モマれながら勝負をしていきたい気持ちが強くあります。それに、SGではまだ優出がないので、まずは優出を目指して頑張ります」と自らを高ぶらせている。

 決戦の地・徳山は「ほぼ行ったことがないので得意、苦手はないですね」と苦手意識がないのは、好材料だろう。しっかりと経験を積み上げ、着実に地力を強化してきた。今ならSG初優出、さらには念願の初Vへと一気に駆け上がっても不思議ではない。

☆なかだ・りゅうた=1988年4月10日生まれ。埼玉支部の104期生。2009年5月、戸田でデビューし、5走目で初勝利。初優勝は13年9月の戸田。17年4月まるがめ65周年でGⅠ初優勝。通算19VでGIは3V。SG初出場は14年10月のとこなめダービー。優出、優勝はなし。同期は松田大志郎、岡村慶太、浜田亜理沙(妻)、竹井奈美、西川昌希ら。身長166センチ。血液型=A。

【最年長SG優勝】これまでSG競走での最年長Vは安岐真人(引退)が達成した52歳7か月22日(1997年=若松・メモリアル)。今大会、その記録を超え「歴代1位」となる可能性があるのは今村豊(達成すれば57歳0か月2日、写真)と江口晃生(同53歳4か月13日)の2人。特に注目したいのは地元水面でのレースとなる今村だ。

 今回の出場選手中で当地の優勝回数(32回)、優出回数(74回)、1着回数(511)すべてがトップの数字。GIも4回、制しているなど実績は文句なし。となれば記録更新の夢は現実味を帯びてくる。