【下関ボート周辺の観光スポット紹介】維新回天はここから始まった

2018年06月08日 12時00分

功山寺の仏殿

“水上の戦い”ボートレースに向かう前に、いにしえの戦いに思いをはせるのも一興——。今年は明治維新150年のメモリアルイヤー。ボートレース下関がある長府地区にも、維新に関連する数多くの観光スポットがある。今回は、高杉晋作が決起した国宝の仏殿をもつ功山寺と下関市立歴史博物館を紹介しよう。

【功山寺】松下村塾の主宰・吉田松陰の薫陶を受けて明治維新の礎を築いた幕末の雄・高杉晋作。同志80人を率いて挙兵し、後に天下を動かした第一歩は功山寺で端を発する。「1を2にするのは簡単だが、0から1にするのは難しい。まさに無からの創造で、挙兵は劇的な行動」と晋作のすごさを教えてくれたのは有福孝岳住職だ。

 入り口に構える総門は、室町時代に建立された国の有形文化財。参道を登り山門をくぐると、国宝に指定されている仏殿が荘厳な姿をみせる。これは鎌倉末期の1320年に建立されたもので、700年近い歴史を誇る。「この仏殿は、山口県にある3つの国宝のうちの1つですよ。このお寺にあるもので一番新しいのは江戸時代のものですし、奈良や京都には負けるかもしれないが、他の県には負けませんよ」と住職は胸を張る。境内には勇壮な高杉晋作像がそびえ立ち、拝観料300円を払えば七卿潜居の間(書院)に入ることもできる。

 もちろん、四季折々に変わる風情は観光スポットとしても有名で「春は4種類の桜が咲き、秋は紅葉で彩られる。自然の豊かさと歴史を感じられる」(有福住職)。一度ならず、何度も足を運びたくなる名所だ。

☆功山寺=下関市長府川端1—2—3 TEL083・245・0258 拝観時間は午前9時〜午後4時半。拝観料300円。無休(ただし、寺の行事などで拝観できない日あり)。

高杉晋作が愛用した硯

【下関市立歴史博物館】功山寺から道を挟んだ向かい側に、真新しい建物が景観を損なうことなくたたずむ下関市立歴史博物館は、功山寺の敷地内にあった旧長府博物館を引き継ぐ形で2年前にオープンした。建物に足を踏み入れると真っ先に目に飛び込んでくるのは、維新の志士らをモチーフに制作された「時代(とき)を拓(ひら)く」と名付けられたオブジェだ。館内は下関の歴史をたどる展示がされているが、やはり幕末の展示物はひと際、充実している。吉田松陰の銅像や書状、高杉晋作愛用の硯、坂本龍馬の飯碗など、貴重な展示品が所狭しと陳列されている。さらには、フランスのアンヴァリッド軍事博物館から貸与されている、下関戦争で使用された大砲が存在感を誇示している。
「明治維新150年を記念した企画・特別展示を行います」と学芸員の岡松仁さん。現在は「下関のラストサムライ」と銘打った企画展示が行われており、7月からは「海峡の幕末維新」と称した特別展示も企画されている。

☆下関市立歴史博物館=下関市長府川端2—2—27 TEL=083・241・1080 開館時間は午前9時半〜午後5時(入館は午後4時半まで)。月曜(祝日を除く)年末年始は休館。常設展示観覧料は大人200円、大学生100円。

■スタンプラリー開催中=明治維新150年記念に合わせて、維新発祥の地・下関スタンプラリーが開催中だ。今回、ピックアップした城下町長府に加え、高杉晋作終焉の地となった下関駅周辺、坂本龍馬も暮らした下関の中心地・唐戸、下関戦争の舞台となったみもすそ川、晋作が眠る東行庵がある吉田の5か所にスタンプポイントが設置され、集めたスタンプの数に応じて「ふくさしセット」「関門名産品の詰め合わせ」「幕末・維新グッズ」が当たるキャンペーンに応募できる。詳しくは、しものせき観光キャンペーン実行委員会TEL083・231・1350へ。