【ボートレース福岡・GI福岡チャンピオンカップ(2日開幕):エンジン&水面】

 ★エンジン=現行エンジンは今節を含めて残り2節。ここにきてエースの座をもぎ取ったのが15号機だ。プレミアムGⅠマスターズCで野添貴裕が優出。田頭実も「こんなすごいのは久々に乗った」と大絶賛した。最大の特徴はスリットからの伸び。調整次第では行き足から出ていく。

 近況の勢いでは負けていないのが23号機。優勝した岡崎が「博多でこれほど出ているのは記憶にない」と語ったほどで、全体にハイレベルで回り足が特に強力。

 63号機は直線の足に偏った一撃タイプ。S力のある選手に渡れば1着を並べる可能性がある。22号機も近況は伸び型。ただ調整ゾーンも広く、扱う選手次第ではレース足型へのスイッチも可能。

 春先までダブルエースだったのが71、67号機。71号機は直近で持ち直して中堅上位レベルに戻ったが、67号機は依然、並程度。機率ほどの迫力はなくなった。代わって浮上してきたのが28、42、59号機あたり。飛び抜けた部分はないが、いずれも足のバランスがいい。節間の仕上がりも早いだろう。

★水面=この時期は南寄りの風が吹く日が多い。スタンド側からの横風もしくは向かい風だ。風の影響はさほどでもないが、開催期間中の潮回りは中潮から小潮とあまり良くない。序盤2日間は昼前に満潮を迎え、徐々に引いていくが、シリーズ後半は潮の高い時間帯でのレースが多くなり、特に最終日は優勝戦直前に満潮を迎える。水面難易度は高まることが予想される。

 過去1年の進入コース別成績状況は別表の通り。内有利な傾向は他場と変わらないものの、注目すべきはやはり3コース1着率の高さだろう。全国平均の12%を大きく上回って全国第1位。センター枠に入る選手やエンジンがレース展開に大きな影響を与える。常に注意が必要だ。

 選手から「福岡はどこからでもチャンスのある水面」とのコメントを聞くが、6コースだけは別だ。1着率1・4%に、2連対率5・9%、3連対率18・4%と極端に数字が落ちる。大外進入はかなり厳しい戦いを強いられる形となっている。