お楽しみはボートレースだけではない。宮島&広島といえば観光、そして名物グルメが外せない! そこで本紙特選のおすすめスポットを大公開。旅打ちを考えている方、純粋に広島旅行を考えている方、旅行先に迷っている方は必見だ。これを読めば間違いなく宮島&広島に行きたくなる!!(写真は広島県提供)

【霊火堂】日本三景・宮島にそびえる最高峰霊山・弥山は、大同元年(806年)に弘法大師・空海が開基して数多くの足跡や伝説を残している。その山麓にある霊火堂では空海が修行時にたいた護摩の火が、なんと「消えずの火」として1200年以上もの間、一度も消えることなく燃え続けている。

 この火にかけられている大茶釜で沸かした霊水を飲むと「万病に効果がある」「幸いが約束される」と言われ、堂内には湯飲みとしゃくしも用意されているので御利益を求めて弥山に登る訪問者が後を絶たない。宮島口からフェリーで渡り、ロープウエーを使う。公開時間は午前8時~午後5時。この火は広島平和記念公園・平和の灯の元火としても知られており、この機会に霊火堂の奇跡を体験してみてはどうだろう。

【カキ小屋】全国にカキの名産地はたくさんあるが、1年を通して食べることができる場所は限られる。その代表がここ宮島だ。廿日市市の宮島&巌島神社の玄関口となるフェリー乗り場近くには、新鮮なカキを焼いて食べるカキ小屋がある。時間制とはいえ、食べ放題だからカキ好きにはたまらない。他にもJR宮島口から徒歩圏内には、水揚げされたばかりのカキを通年で口にできる店や場所が数多く存在する。

 宮島のカキは瀬戸内・廿日市の海の栄養価の高いプランクトンをエサとするため、独特のうま味を持つ。宮島で長年、店を構える店主は「宮島のカキは身が厚く、ぶちジューシーじゃけぇ一度食べにきんさい」と胸を張る。ぜひご賞味あれ!

【ゆかたできん祭】広島を代表するお祭りが「ゆかたできん祭」だ。開催地の円隆寺・稲荷(とうか)大明神にちなんで「とうかさん」の愛称で親しまれ広島弁の「ゆかたで来んさい」が由来。

 毎年6月の第1金曜から日曜日までの3日間。場所は市内中心部・八丁堀近くの「シャレオ中央広場」一帯。延べ45万人もの人でにぎわう大イベントとなっており「毎年とうかさんのために、半年をかけてゆかたを探して新調しています」と話す女性もいるほどだ。

 期間中はつややかな浴衣姿の女性たちが会場を華やかに彩るから、ぜひ足を運んでみよう。

【広島みなと夢花火大会】広島の夜を彩るビッグイベントが「広島みなと夢花火大会」だ。場所は市内中心部から潮の香り漂う瀬戸内海へ向かった宇品波止場公園の芝生広場ステージ。広島に夏の訪れを告げる名物花火大会として、県内ばかりか全国から大勢の観光客が押し寄せる。

 何しろ打ち上げられる花火は実に1万発! ある花火通は「他の花火大会にはない創造的でアートな花火に毎年、魅了されています」とうなる。今年は7月28日(土)午後7時からオープニングイベントが開催され、同8時から花火が打ち上げられる。台風等で開催できない場合は中止または延期となるが、雨天決行だから今からスケジュールを組んでみよう。