伊勢崎オートのナイターSG「第26回オートレースグランプリ」は15日の最終日、12Rで優勝戦が行われ、青山周平(37=伊勢崎)が早川清太郎との激闘を制し、3回目の大会Vを6連勝のパーフェクトで飾った。SGは11回目、通算では78回目の優勝。

 レースのカギを握るスタート。「出遅れたと思った。1枠を選んで本当に良かった」と1角先手を奪い、主導権を握る。ただ直後には早川がピタリと追う。それを察知したかのごとく、コースを守りながら周回を重ねる。「長い10周回だった。試走も今節の中で一番感じ良かった。でも、なかなかペースを上げられず苦しかった」。道中、早川も仕掛けようとするが、抜かせない。

 だが、早川も初Vへの意地を見せる。最後のチャンスと10周1コーナーで狭いインを突き、青山の内を差し先頭へ。たがコーナーで膨らみ回り切れず、青山は冷静に差し首位を奪い返して先頭でゴールした。「いつか狙ってくると思った。でも最後まで、あきらめず頑張った」。S1の底力を発揮し手にしたVとなった。

 6戦全勝でのSG完全優勝は史上初。「自分だけで達成できたものではない。先輩方、同期に感謝します」とサポートしてくれた周囲に礼を言う。

 これで年末のスーパースター王座決定戦トライアルの出場切符もゲット。今年残り4か月半、この勢いのまま突き進む。