伊勢崎オートのGⅡ「稲妻賞」は11日、準決勝戦を行った。

 9Rで2着に入り優出を決めた丹村飛竜(37=山陽)は、レースを終えて「序盤が下手すぎる」と渋い表情。スタート後でうまく展開をつくれず、後方からの攻めに。「2番(青木治親)や5番(青島正樹)がいて、行きたいところに行けなかった」と振り返った。

 それでも着実に攻め上げ、最後は1着の田村治郎を逆転しそうな勢いだった。「試走はすごい手応えがあった」と3・27秒を計時。「リングを替えて、手前からグッと行く感じがあった(田村)治郎も変に閉めていたし、亀井さんの動きを見ながら最後(先頭に)届けばいいと思った」と追っていて余裕はあった様子。

「エンジンはいい仕上がりなので点検程度で。あとはタイヤに集中するだけ。良走路ならタイヤは別のに替えるけど、どんな走路状態になってもいいように準備したい」と万全を期す。

 これで4節連続となる優出。「たまたまですよ」と謙遜するが勝負強さがある。「とにかく序盤で、いい展開をつくりたい」と優勝戦こそ素早い攻めを披露し、大会初Vを目指す。