浜松オートのGI「開場66周年記念ゴールデンレース」は15日の最終日、12Rで優勝戦を行い、木村武之(44=浜松)が制して2005年の49周年以来、2回目の大会Vを決めた。GIは17回目、通算では84回目の優勝。

「スタートで遅れたら何もないと思った」と気合のスタートで1コーナーは3番手。すぐ田中茂をまくり2番手に浮上し前を追う。4周1コーナーで逃げる高木健太郎(33=山陽)を抜き、先頭に。ただ「跳ねがきて、だんだん疲れてきた」とペースをうまくつくれず、鈴木圭一郎(27=浜松)が急追。それでも先頭を譲らなかった。

 マシンの感触は「試走は気張って失敗した。でも3・29だったし、最低でも28は出ていると思った」と良かった。「展開もそうだし、位置(4番車)もそう。プレッシャーはあったが、このチャンスを生かせて良かった」と、鈴木や青山周平(37=伊勢崎)より先に攻める理想の展開をつくり結果を出した。

 今大会は17年ぶりの優勝で「地元の記念で優勝できてうれしい」と表情も崩れる。次走は25日開幕のGⅡ川口記念。消音マフラーに変わるが「どうなるか分からないけど、自分なりにやっていくしかないので」とベストを尽くし2節連続Vを目指す。