山陽オートの開場57周年記念GⅠ「第3回令和グランドチャンピオンカップ」は17日、12Rで優勝戦が行われ、平田雅崇(41=川口)がGⅠ2回目の優勝を大会初制覇で飾った。2着は鈴木圭一郎(27=浜松)、3着は若井友和(48=川口)だった。

 10メートルオープンでの頂上決戦。1コーナーのポジション取りが大きく影響するが、4番車の平田は好スタートを決め、田中正樹(40=飯塚)―山際真介(46=川口)の3番手で1コーナーに進入。1~2コーナーで山際が田中をまくり、これに平田も続く。

 3コーナーでは早くも2番手に浮上だ。間髪入れず2周1コーナーで山際に切り込み首位に立つ。あとは先頭を守りゴールを駆け抜けるだけだ。終盤、猛追してきた鈴木にゴールでは微差まで詰め寄られたが、何とかしのぎ切った。

「早めに行かないと後ろが来ると思ったので、行けて良かった。先頭に立ってからは熱い走路なので滑らせないように、スピードを落とさないように走った。エンジンも優勝戦が一番良かった。最初のGⅠ優勝(2007年、川口開設記念)は勢いで勝てたけど、今回は地力がついて勝てたものだと思う。車の調子もいいので、オールスターでもミスしないように、自分のリズムで臨みたい」と次走の大舞台に向けて決意を新たにした。