山陽オートの開場57周年記念GⅠ「第3回令和グランドチャンピオンカップ」が13日に開幕した。初日は全レース良走路で争われたが、気温の上昇に伴い滑る走路に重H陣は大苦戦。対照的に軽H陣は走路も味方につけて躍動した。

 主力陣では鈴木圭一郎(27=浜松)、永井大介(45=川口)、浦田信輔(48=飯塚)、金子大輔(41=浜松)の4選手が白星発進を決めた。

 1Rから主力組が苦戦する状況下、7Rで巧さばきを発揮して最高ハン最アウトからこの日初1着を決めたのが金子だ。

 スタート後のポジションは7番手と後方からの追いとなったが、1周バックストレッチで素早く4番手まで上昇。3番手で迎えた最終回1コーナーで2番手の占部健太(39=飯塚)をまくると、返す刀で3コーナーでは先頭の林弘明(48=山陽)のインに切り込む見事な〝まくり差し〟を決めた。

「久々にレース前の音がまともだった。タイヤも最後までもってくれた。レースより試走の方が良かったですね。レースでは少し力がなかったけど、感じとしては全然悪くない」と初日にして機には好手応え。

 2日目は天候が崩れそうだが「雨でも大きなことはしない」と好ムード。湿走路も苦にしないだけに連勝も十分期待できそうだ。