川口オートのGI「開設70周年記念グランプリレース」は23日の最終日、12Rで優勝戦を行い、小林瑞季(31=川口)が加賀谷建明との激戦を制し大会初Vを決めた。GIは2020年の伊勢崎・ムーンライトチャンピオンカップ以来2回目、通算では6回目の優勝となった。

 優勝戦は10メートルオープンの2番車。「スタートは昨日(準決勝戦)もすごく切れたので、目いっぱい切れればと思った」と勝負をかけた。それが奏功し、1角先手を取り主導権を奪う。ただスンナリ逃げられず、道中は加賀谷との攻防に。2度抜かれるが、すぐさま抜き返す意地を見せ、最後は先頭でゴールを切った。

 地元のGI制覇は「自分の人生の中で一つの大きな目標だった。メチャクチャうれしい。ヤバい」と喜び爆発。加賀谷との争いも「無我夢中でした」と必死だった。ただ「エンジンは今節、ヘッドを替えて良かった」とマシンの仕上がりは大一番でも文句なし。さらに「先頭に立てたのは大きかった。それがなければ優勝はなかった」と興奮気味に振り返った。

 3日目の21日は31回目の誕生日だった。「去年は、SGの時が誕生日でその日は8着。でも今年は優勝できた。こんな最高な節はない」と笑顔。次の目標はそのSG。「夢のファイナルに乗りたい」と大舞台での活躍を誓った。