山陽オートの創刊55周年九州スポーツ杯GⅠ「第56回スピード王決定戦」は19日の12Rで優勝戦が行われ、青山周平(37=伊勢崎)が先頭を走る岩見貴史(37=飯塚)を7周3角でさばいてV。今年3回目のGⅠタイトルを獲得した。 

 10オープンの大外から好スタートを決めて3番手発進。「スタートがすごく切れたし、エンジンも今節で一番いい状況だった」と、パワーアップを実感しながら終盤できっちり差し切って勝負強さを発揮した。

 近況はSGやGⅠの優勝戦で2着という結果も見受けられただけに「最近は大崩れすることはないけど、なかなか勝ち切れない」とジレンマも抱えていた。

 次節に川口SG「スーパースター王座決定戦」が控えていることもあり、先を見据えて今節から思い切ってクランク交換したのが奏功した。「今日(最終日)の朝は良くなかったので、クランクを戻そうかなとも考えたけど、セッティングをガラッと変えたら一番良かった。間に合いましたね」と機技充実したまま年末の大舞台に向かう。

 3連覇がかかるSS王座に向け「ノープレッシャーです」と自信満々の笑み。「今節は勝てたけど、走りには反省点も残っているのでそこを改善していきたい」と気を引き締め直していた。