浜松オートのGⅡ「ウィナーズカップ」は8日に準々決勝を終了し、9日は佳境となる準決勝戦を迎える。

 3日目に機力上昇度が際立っていたのが、8Rを制した地元・中村友和(32=浜松)だ。思い切った大整備が奏功して勝負駆けに成功した。

 新人・松尾彩(33=山陽)が飛ばす軽快な逃げを4周3角で捉えきって快勝。「エンジンはだいぶ良くなりましたね。クランクとケースを替えて今節で一番良かった。準決に勝ち上がるには1着しかないと思ってたし、それ以外は何着でも一緒だと思っていた」と興奮気味に振り返った。

 レース後は32期同期の鈴木圭一郎(26=浜松)が真っ先に祝福に駆けつけ、レースを見ながら感想戦を述べていた。

 鈴木「ドドドはなかった?」

 中村「大丈夫」

 鈴木「滑りはどう?」

 中村「1着を取るのに必死だったからわからない…。でも、エンジンはすごく良くなってる」

 整備で一変したのは盟友の鈴木も感じ取っており、両者の会話には終始、笑みが含まれていた。

 勝負の準決勝戦12Rは偶然にも中村と鈴木の対戦となった。無傷の3連勝で突っ走る鈴木を止めることができるか。この同期対決に注目だ。