飯塚オートのナイターSG「第35回全日本選抜オートレース」は25日の4日目、準決勝戦を行った。その11RではV候補の一角・鈴木圭一郎(26=浜松)がスタートで不発、6着敗退と波乱が起きたが、12Rでは青山周平(36=伊勢崎)が期待に応えて1着、優勝戦進出を決めた。

 スタートで飛び出し1コーナーは2番手に。3コーナーで逃げる鈴木宏和(34=浜松)を抜く速攻劇で先頭に立つと、伊藤信夫(49=浜松)の猛攻もしのぎ切った。

 ただし「スタートは切れました。でも、試走でゴツゴツして、レースでは跳ねる感じだった。道中は伊藤(信夫)さんに伸びられているのが分かった」と、マシンの仕上がりは完璧ではなく「またセッティングをし直して、足周りの調整も考える」と万全を期す。

 この優出で、SGグランドスラムに王手をかけた。「権利ができたので、達成できるように頑張りたい」と力を込める。ここ一番でのスタートの切れは抜群。優勝戦もトップスタートを決めて逃げ切り、SG全冠制覇を成し遂げるか注目だ。