伊勢崎オートのナイターGⅡ「稲妻賞」は27日の最終日、12Rで優勝戦を行い、高橋貢(50=伊勢崎)が制し、この大会4回目のVを決めた。GⅡは27回目、通算では210回目の優勝となった。

 優勝戦、序盤で見事な速攻劇を見せた。スタートして1コーナーは7番手だったが、前にいた青山周平(36=伊勢崎)外に膨れたところを見逃さず交わし、3コーナーからまくり攻勢を仕掛け4コーナーで3番手に。2周回で2番手、3周1コーナーで逃げる谷津圭治(43=伊勢崎)を抜き独走態勢を築く。レース終盤も青山の猛追を退けた。

「流れ込みと伸びが良かった。それにタイヤも良く、序盤は食いついてくれた。それが勝因」と振り返った。それだけでなく、マシンのデキも良かった。「セッティングが雨上がりの走路にハマった」と経験値を生かした調整が実った。

 今月14日が誕生日。今節、50歳を迎え初のレースだった。「(50歳は)意識していた。老け込むのか、気持ち的にも頑張ろうと思えるのか。(優勝して)頑張ろうと思える気持ちが出たのはいい」と表情にも充実感が漂う。

 優勝戦には高橋より年齢が上の穴見和正(67=山陽)もいた。「穴見さんもだけど、色んな世代が頑張れば、その世代を好きな人が見てくれる。『しつこいな』と言われるくらい、まだまだ頑張る」。青山や鈴木圭一郎(26=浜松)らに負けない活躍を誓った。