浜松オートのGI「開場65周年記念ゴールデンレース」が12日、幕を開けた。地元・浜松所属のランク上位8人によって争われた12R「浜松No.1決定戦」は、1番車の渡辺篤(44=浜松)が好スタートを決めて逃げ切り、文字通り“No.1”の座を手にした。

「おそれ多いです。恥ずかしい走りをしないように気合を入れないと…」と謙遜するが上がりタイムは3・345秒と破格の一番時計。「悪いと逃げられないし、近況を考えたら出来すぎですね。少し滑っていたけど時計が出たし、スタートも決まったのが大きい」とマシンに手応えをつかむ。2日目以降も楽しみだ。

 渡辺にあと一歩及ばなかった鈴木圭一郎(26=浜松)は昨年に続き2着。「手応えがなかったわけではないし、足周りも大丈夫だった。前が速かったですね。あと1周あったら逆転できたかな」。勝利とはならなかったが、エンジンに悲観する要素はない。「強いて挙げるならスタートかな。もう少し良ければ違ったかも」。対策を施し2日目からは持ち味の速攻が見られそうだ。

 V候補の青山周平(36=伊勢崎)は、初日11Rで2着と勝利は挙げられなかったが動きは悪くない。「少しゴツゴツと跳ねて乗りづらい。足周りは見直します」と修正へ。スピードがあるだけに、乗り味が良くなれば、こちらも期待に応えてくれそうだ。