川口オートのSG「第40回オールスター」は27日の3日目に準々決勝を行い、11Rで鈴木圭一郎(26=浜松)が〝異次元の走り〟を見せた。スタートでやや出遅れると、接触もあって最後尾まで後退。これでスイッチが入ったか、そこからどんどんスピードを上げ、ただ一人3連勝で準決進出を決めた。
 
 レース後は思わず「いったい何人抜いたんだろう」と思わず苦笑い。車の状態のことを聞かれると、やや興奮気味に「ハンパじゃない(ほどいい)」と口にした。
 
 2日目終了後には「1着は取れても優勝できる感じじゃない」と思案顔だった。思い切ってSGを取ったことがあるクランクに交換。これが奏功した。

「あとはリングを点検するくらいで、この状態をキープしたい」。前節の山陽GⅠ「令和グランドチャンピオンカップ」では優出を逃すなど、らしくない状態が続いていたが、完全に本来の速さを取り戻したといっていいだろう。このまま頂点まで突っ走るだけだ。

 28日(4日目)は9~12Rで準決勝戦が行われる。