山陽オートの開場56周年記念GⅠ「第2回令和チャンピオンカップ」は18日の最終日、12Rで優勝戦が行われ、地元の丸山智史(34=山陽)がGⅠ初制覇を成し遂げた。
 
 最大の勝因はスタートだった。トップスタートを決めた渡辺篤(44=浜松)に続く2番手につけると、5周目1角でトップに立ちそのまま逃げ切った。レース前には同期(31期)の佐藤摩弥(28=川口)に「僕の中に入ってくれ」と頼んだという。もちろん冗談だが、サトマヤが憑依したかのような見事なスタートを決め勝利につなげた。
 
 一方、優勝候補の筆頭と思われた青山周平(36=伊勢崎)はまさかの5着。「シリンダーを交換したがこれが裏目だった。レース足がなかった」と肩を落とした。次のSGオールスター・オートレース(川口・4月25~29日)に向けて「もちろんシリンダーを交換し(今回の山陽GⅠの)3日目からやり直します」。S1レーサーの意地にかけて、川口では本来の速さと強さを取り戻す。