山陽オートの開場56周年記念GⅠ「第2回令和グランドチャンピオンカップ」は14日、開幕する。長田恭徳(26=山陽)にはディフェンディングチャンピオンとして注目が集まる。連覇を願うファンは少なくない。

 それでも「前回王者であることは意識していません。1戦、1戦を同じように大切に戦っていくつもりです」と本人はいたって冷静だ。

 昨年の同大会優勝をきっかけに波に乗り、念願のS級に昇格したが、すべてに力不足を痛感させられた。もう一度、地に足を付けて自分を磨いていくしかない。「1戦、1戦を…」と話す表情には、そんな決意がにじみ出ていた。

 初日は11Rに出走。「前節の浜松3日目はタイヤ失敗で悪い動きじゃない。タイヤを探します」と現状を冷静に分析する。並み居る強豪の中でどこまで戦えるか。挑戦が再び始まる。