山陽オートのミッドナイトレースは13日が3日目。7~9Rで準決勝戦が行われる。準々決勝戦が実施された12日の2日目は雨が降り、全レース湿走路での争いとなったが岡部聡(55=山陽)、篠原睦(43=飯塚)、別府敬剛(47=飯塚)のS級陣はこの日も白星を積み重ね〝水陸両用〟の走りで連勝を飾った。

「今節ヘッドを交換したけど、調整がうまくいっている。今日(2日目)はまくりにも行けた」と岡部が言えば、篠原も「久々に雨が乗れた。練習から感じ良かった」と好ムード。別府も「雨でセットは変えた。レースより試走の方が良かったけど、悪くはない」とまずまずの気配だ。

 そして、このS級トリオに負けじと2日間土つかずで準決勝戦に進出したのが、格付けでは最高ハンデの30メートル前の山本智大(41=山陽)だ。準々決勝戦4Rでは、3・61秒の試走一番時計をマークすると、0Hインからきっちり主導権を握り、ハイペースの大逃げに持ち込む。周回ごとに後続との差をグングン広げた山本がゴールした時、2番手以下はやっと4コーナーを立ち上がったばかりという大差だった。

「最近の雨は試走も出なくて良くなかったけど、今日(2日目)は試走も出ていたし、間違いなくミッド(ナイトレース)の方がいい。スタートも昼間(開催)よりいいですね。晴れの初日もエンジンは感じ良かった。跳ねがあったのでタイヤだけしっかり選ぶ」とエンジンは上々だ。

 ノーマルマフラーの昼間開催より消音マフラーがフィット。初日の良走路でも上がり3・421秒の好タイムを叩き出しているミッド巧者が、主力陣にとって今節最も警戒すべき存在となっている。