
川口オートのGI「開設69周年記念グランプリレース」は7日の最終日、12Rで優勝戦を行い有吉辰也(44=飯塚)が速攻を決め大会初制覇。GIは14回目、通算では53回目の優勝。2着は若井友和(47=川口)、3着は青山周平(36=伊勢崎)が入線、鈴木圭一郎(26=浜松)は5着だった。
スタートがVの行方を握る優勝戦。主導権を奪ったのは〝カミソリスタート〟が代名詞の有吉だった。1角先手を取り逃げ展開をつくる。若井が2周回で2番手に上がり同期対決に。レース後半は若井が何度か仕掛けるが、それを封じ、先頭は譲らなかった。
「スタートしかないですね」と勝因を振り返る。「試走タイムは思い通り出たし、エンジンは良かった。VTRを見てもワカ(若井)より伸びてた」とマシンも仕上がっていた。
今節は初日1Rでの落車(他落)と〝最悪〟の状況から始まった。だが最後は「跳ねもなく乗りやすかった」とケガの功名で良化した。「(落車整備を手伝ってくれた)皆さんのおかげ。助かります」と仲間に感謝する。
当地GI優勝(特別GIを含む)は2010年のプレミアムカップ以来。その時も2番車で制している。「2番車だったのは覚えています。ゲンのいい番号ですね。まさか今回、優勝できるとは思っていなかったけど」と笑顔を見せた。
次走は地元の特別GI・プレミアムカップ。「いつも施行者さんに外来(の選手)に優勝を持っていかれると怒られるので、頑張ります」と笑いを取りつつ好走を誓った。
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