川口オートのGI「開設69周年記念グランプリレース」は3日、初日の予選を行った。1Rが落車による不成立となるなど波乱の幕開けとなったが、11Rでは鈴木圭一郎(26=浜松)が好スタートを決めて1着を奪取した。

 ただ「試走から跳ねて滑った。試走が終わって(1着は)無理と思った」と感触はいまひとつ。「跳ねや滑りがエンジン(が原因)なのかタイヤなのか…。まずはタイヤを探します」と足周りの対策が急務となった。

 12Rの青山周平(36=伊勢崎)は追い切れず2着に終わった。「ヘッドを交換していったけど、合っていませんね。(グリップを)開けづらかった」と振り返った。それでも上がりタイム3・362秒は鈴木と同タイム。エンジンのベースはいいはずだ。「セッティングをまたやります」と修正して臨む。折り合いがつけば、さらに好タイムが出そうだ。

 地元勢では、佐藤摩弥(28=川口)が8Rで持ち前のスタート力を生かし、さばいて好発進を決めた。「スタートは切れました。でも、もう少し余裕を持って乗りたい。乗っていて苦しいので」と仕上がりには不満を持つ。エンジンのパワーアップを狙って連勝を目指す。

 この日はV候補の一角でもあった佐藤貴也(36=浜松)と永井大介(44=川口)が落妨で早くも失権。永井はろっ骨を骨折し入院、参加解除となった。