伊勢崎オートのGI「開場44周年記念シルクカップ」は11日の最終日、第12Rで優勝戦を行い、青山周平(伊勢崎=36)が素早い攻めで大会初制覇を決め、GI全場制覇を成し遂げた。GIは14回目、通算では61回目の優勝。2着に荒尾聡(飯塚=39)、3着に三浦康平(伊勢崎=40)が入線した。

 
 ここ一番で最高のスタートを見せた。「すごい切れた。しっかり練習していったが、あんなに切れると思わなかった」と1周1コーナーで4番手につける。2周回で2番手、4周1角で先頭に立つ。そのままスピードを生かし振り切った。

「今節一のスタートでした。あのメンバーで予想外のスタートに、予想外の展開になりました」と速攻が決まったレースを振り返った。だが、それだけではない。「エンジン、タイヤとも良かった」と言うように、試走は3・22秒、上がりタイム3・324秒は自己ベストを更新。そして「これ以上ないし、運が良かった」という5連勝の完全Vと文句なしの結果を出した。

 地元GI初Vに全場GI制覇を決めたが「それは意識していなかった。それより年始早々、優勝できたのがうれしい」と2021年の最初のシリーズで好スタートを切ったことに喜びを感じている。

「流れは(昨年から続いて)いいですね。でも、次走は気持ち入れ替えて頑張ります」と浮かれてはいない。ただ、今年も勢い断然の青山がオート界をけん引していくことは、間違いなさそうだ。